振られた役割

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 月日はたち、私たちは6年生になった。  そのニュースを私が耳にしたのは修学旅行が終わって夏休みまで10日ほどのころだった。 「莉乃さん、やっと安心して暮らせるんじゃない?」  私を気遣うようなをして、奏音ちゃんと絵里奈ちゃんたちが近づいてきた。 「あのね……、」  あのときの変質者が、自殺をした。
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