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それから私たちは毎日一緒に遊び、学校に通い、宿題をするのも、ゲームをするのも一緒だった。
龍平君は3人の中でリーダー格で。新しい遊びを提案してくれたりする。
恭平君はそれを叶えるための準備をいち早く動く。
私は二人の指示に従ってお手伝いをする。
毎日が楽しかった。
本当にいつも一緒で夏休み等の長期休みに一週間ほど龍平君と恭平君はお母さんの実家に遊びに行く時に離れるくらいだった。しかも里帰りから帰ってくると双子の兄弟は荷物を置く前に隣の家である我が家に来てお土産をくれた。
お母さんの実家は日本の南の方の離島で、二人はお土産に貝殻や綺麗な砂を持ってきてくれたり、美味しいお菓子を買ってきてくれた。
私は二人がいない間に作ったプラバンのキーホルダーをプレゼントしたり、夏休の宿題をみせてあげたりした。
学校の方針なのか、希望なのかは知らないが、龍平と恭平は同じクラスで。私も一緒だった。そして、うちのクラスにはもう一組双子がいた。
こちらは男女の双子で。
男の子は五十嵐 蓮君、女の子は凛ちゃんと言う名前だった。
私が凛ちゃんと仲良くなり、龍平君と恭平君が蓮君と仲良くなったから、必然的に5人で行動することが多かった。
入学したときは足も早くて元気で明るいイケメンの双子と仲良くしている私に嫉妬してくる女子は多かったけど、蓮くんと凛ちゃんがグループに入るようになって意地悪を言う子もいなくなった。
凛ちゃんは美人だ。
切れ長でちょっぴり吊り目な血統書の付いた猫みたいな女の子。最初はなかなか話しかけられなかったけど、同じ班になって話したらすごく気があった。
蓮君は龍平君や恭平君とはまた違ったかっこいい男の子。女の子みたいに色が白くて綺麗な顔をしていた。
どちらかというと大人しくて、とても頭がいい。自分から積極的には喋らないけど、聞いたことはなんでも答えてくれるし、蓮君もわからないことは調べて次の日に教えてくれる。
正義感が強すぎて、私の悪口を言った子にぶつかっていく凛ちゃんをなだめ、静かな口調で相手の子を諌める。
裁判官みたいな人だな、って思った。
私たち5人はとてもバランスがよくて。
とても良い関係だったと思う。
そんな関係が崩れだしたのはいつなんだろう。
小学2年生になったとき、龍平君と恭平君は野球のリトルリーグに入った。
土日に練習があり、二人とは遊べなくなった。二人は私や蓮君、凛ちゃんにも一緒にやらないか?と言ったがもちろん断った。
私は土日には蓮君や凛ちゃんと公園やお互いの家で遊ぶことが多くなった。
練習が終わって龍平君と恭平君が加わることもあった。
そんな風に過ごす毎日。龍平君と恭平君は平日も外で遊んだりキャッチボールをしたりしていたから、私とは前よりは遊ぶことも減っていったけど、隣同士のお家だし登下校や学校ではよく話していた。
月日は流れ、五年生の夏休み明けの頃。
ある日、龍平君と恭平君が私の家に遊びに来て、凛ちゃんと蓮君もいたので、5人でトランプをした。
神経衰弱は蓮君がいつも圧倒的に強いので運任せのゲームにする。
ただ、ババ抜きをしても、蓮君以外はどうやらすぐ顔に出るらしく、結局いつも蓮くんが勝った。
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