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「海野せ、先輩!この間はありがとう…ございました!」
私が突然声をかけたせいか、海野先輩は全身を一瞬ビクッとして、私の顔を見た。
「君は確か…」
「明瀬真柚…です!迷子になっていた私を…海野先輩は助けてくれて…地図までくれました!」
緊張して少し言葉が変になってしまう。
「明瀬さん」
「は、はい!」
「ここは図書室だから、静かに…ね?」
海野先輩は人差し指を口の前で立てながら、小声で言った。
「あ…」
急に恥ずかしくなり、海野先輩の前の席に急いで座った。
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