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死神ちゃんはあの人に会いたい(仮タイトル)
私は、天界でも名をとどろかせている死神ルルージュ。
あと一人で時を操る能力を手にいれて、あの人に会えるというというのに‥‥。
1人の死んだお金持ちのお嬢さんのせいで、10年も遅くなっている。
あのだし巻きロールというのは、あの世に行きたくないと駄々をこねて、私が、どんなに!頑張って!あの世へ連れて行こうとしても!ひょいひょいとかわしてしまうのだ…。
この、たちまちどんな人間でも、私にかかればあの世に連れていけると評判だったこの私が、たった1人に手こずるなんて初めてなことだった。
『あの世に連れてけ』と上に言われた仕事は私はあの世に送るまで、終わらないので、あの世に連れてく人を変えて、時を操る能力を手に入れられないのだ。
ので、今日もだし巻きロールに、うまいようにかわされあの人に会えないと思うと、憂鬱だった。
「今日もあの世へ連れてくつもり?いやだわ!私は、両親より早く死んだ恩返しをするまで、あの世に行かない!!」
と顔をしかめて言ったのは、中学生くらいのお嬢さんだった。
そう、こいつが私が手こずっている、だし巻きロールだ。
そう、恩返しがしたいからという理由で、駄々をこねる人はいる。
だが、だし巻きロールは桁違いだった。
ー現世にしがみつく執念が。
現世にしがみつく執念が強ければ、強いほど死神は手こずる。
死神は怖いイメージがあるだろうが、全然怖くない。
…むしろ地獄の鬼のほうが怖い。(やべ脱線した話もどそ)
そもそも死神は、死んだ人間をあの世に送る仕事なのだ。
そう、死んだ人間の現世に居たいと思う執念が強ければ強いほど、死神は説得するのが、難しい。
だから、大した仕事じゃないのだ。死神は。
「あぁ~だし巻きロールがさっさとあの世に行ってくれたら、仕事を終わらせるのに。」
「なに?それ嫌味?つーか私をだし巻きロールと呼ぶなぁ!」
やべー。思ったことを言葉にしたから、機嫌悪くしちゃった…。
私は、今日一日だし巻きロールの機嫌をうかがう羽目になったのだった。↑これはTwitterで上げた画像で、ルルージュさんです!↑左だし巻きロール右ルルージュ
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