瞬夜

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 嘆く間に朝が来る。  揺らぐ隙間に向日葵が言う。  微笑んだ少女がラムネを開けてと私を頼る。  滲んだ陽光がフィルムを介し晩夏にすっと溶ける。    刹那に壊れ逝く世界。  花火に煌めく幼子の数多。  仄かなカゾリンの匂いにチョコバナナを齧った。    突き抜ける人間の香り。半袖で駆ける少年少女。    寂寥を謳う夜、また、脆い世界が両頬を撫でる。  
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