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1週間後、好美は見合いで知り合った優しそうな男と晴れやかな結婚式を挙げた。ウェディングドレスを来た妹は別人のように美しく、母親は「こんなに立派になって…。」と言って涙ぐんでいた。
好美は式の最中に俺と目が合うと、心配いらないと伝えるかのように、ぱっと明るく微笑んだ。そんな笑顔は子供の頃と変わってなくて苦笑してしまった。
しかし、結婚式を挙げる1週間前の実の妹から告白される。そんな出来事、一生忘れられそうにない。案外、それが好美の狙いだったのかも知れないと式の片隅で静かに俺は思った。
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