ある日、推しの姉になりました。

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ゆうやんの好きなところは沢山あるけれど、まずはやっぱり顔が良い!!!もう本当に!ドタイプ中のドタイプ!!!しかも可愛い顔してるくせにかっこいいし声もちょっとハスキーで清潔感の固まりで脚長すぎワロタ天然なところもああああー!!! …ゴホン。失礼。 私はよくこうして心の中で騒ぎまくっている。きっと外にはバレていない…と信じたい。 赤い縁の眼鏡に、きっちり着こなしたパンツスタイルのスーツ。きちんとまとめた髪。 うん、大丈夫。ヲタクを隠しながら真面目で男に興味のないキャリアウーマンを演じるのはなかなか楽しいものだ。ふふふ。 そうこうしていると、私の家の最寄り駅に着いた。 手首の腕時計に目をやる。 おっといけない、もう5時30分。今日5時にあがったのは、6時から推しの生配信があるからだ。生配信は家でビールを飲みながら観るに限る。 ギリギリ間に合った。よし、今から天国だああ!缶ビールの蓋をルンルンで開け、スマホをセットオン! はじまるぞ~♪ ー ピロンッ ー 「ん?」 メッセージが入った。誰だ?私の至福の時間を邪魔する奴は。
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