ある日、推しの姉になりました。

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「おかえりー、姉さん!」 「は?」 私の思考回路は完全に停止した。 えっ…?信じられない…だってこの人…ゆうやんでしょ!?なんで!?なんで家に!? 「早苗、驚いたでしょ~!この子は裕也、あなたの弟よ!」 お母さんは嬉しそうに手を合わせている。 はい?ゆうやんが、私の弟…?これは夢…? 「実は、お父さんと別々に暮らしてるでしょ~?お父さんが間違って家を2件建てちゃったから♡それで、言い忘れちゃってたんだけど、お父さんと暮らしてるあなたに弟がいるのよお~」 「は!?い、言い忘れてたですって!?」 どういうことだよ!!ヤバすぎだろ!? でも、間違って家を2件建てるお父さんと結婚したお母さんなら、ありえなくもない。 「えへへ、僕は姉さんがいるって聞かされてたんだけど、ずっと空想の話かと思ってたんだよ!まさか本当に姉さんがいるなんて!!ずっと会ってみたかったんだぁ~!」 ゆうやんも天然すぎるだろおおお!!! おかしい、これはおかしすぎる… いや、待てよ?これは神が与えてくださった絶好の機会なのではないか…?だって、推しが弟なんだよ!? 考えてみたら、一緒に暮らせるし、家族ですって言えるとか、もう嫁じゃんか! よし!決めた!! 「お母さん、ゆ、裕也…?私、今日から仕事やめてここで暮らす!」
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