想い出になったキミへ

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想い出になったキミへ

8月8日 1年の中で 1番宇宙のエネルギーが 降り注がれる日 末広がりの八 8は龍神さまの数字であり 横にするとインフィニティ∞ どうしてキミが 光しかない人だったのか このお誕生日を見るだけで 今ならよくわかる あの頃は キミやキミの恋人が いなくなってしまって ただ哀しくて寂しくて 二年前くらいまでは よく思い出していて 寂しさも感じていた キミの恋人と 最後に話したのも それくらいだったかな 去年はたぶん 今よりは 思い出していた かもしれない 今はね あまり思い出さなくなったよ 空を見ても 海を見ても 海辺のカフェとか 白い砂浜とか 落花生とか シーグラスとか セミの羽とか 鯨やキノコとか ヒマワリとか ふんどしとか 色んなキーワードが あったけどね そんなキーワードを 見聞きしても いつのまにか わたしの心は キミたちのことに ヒットしなくなっていた だけどね こうやって たまに思い出すと 今は気持ちがとっても 穏やかで 夕方キミと他愛のない おしゃべりをして 夜中にキミの恋人と どうでもいい話で 盛り上がって もちろん その間には キミたち2人の ラブラブ時間があったという そんな楽しかった日々だけを ぼんやりと思い出す もう戻らないって 受け入れたから ただキレイな 想い出になった そういうことなのかな 楽しかったね またいつか 宇宙のどこかで 会おうね そのときには キミの料理を ご馳走してね キミの恋人と一緒にね あのキミの書いた 小説みたいに 常連客になるから そんな パラレル世界が きっといつか やってくる だって わたしにはその映像を 思い浮かべられるから イメージできることは どこかにその世界が 存在するんだって だからね それまで バイバイ
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