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あのー、そこの三人組の女子高生さん!
急に話し掛けてすみませんねぇ、こんな真夜中に。単刀直入に言います、僕の話を聞いて頂けませんか?
いやいや、そんなに驚かなくても。あっ待って待って、見て見ぬ振りをしないで! そう、ほんの少しだけで良いのです。これは人助けだと思って……僕の話に付き合ってください、お願いします!
―――ちょっとだけなら、ですか! ありがとうございます。では、貴方達はこちらの切り株に腰掛けて頂いて……え、僕ですか? 僕は大丈夫ですよ、ご心配なく! ……はぁ。
ちなみに……今から僕が話すのは、現実では有り得ないような話です。ですが僕がこれから話す内容は全て事実です、嘘じゃないんです。まぁ、少なくとも貴方達の興味を引く話なはずなので、騙されたと思って耳を傾けてほしいです。
今宵。桜が散ってしまっても、僕のこのストーリーを心に刻んでください。どうか。
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