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#1
ある日塾にて、立ち姿を見られること嫌いな少女と遭遇。
彼女には好きな人がいるらしいが自分の身長が高すぎて、絶対好きになって貰えないと言っていた。
そこで彼女の好きな人がその場にいないことを確認して、彼女を立たせた。彼女は195cmあった。150cmの僕は確かに高いなと言った。しかし、だがと付け加え、僕は彼女にハグをしながら言った。
キミは優しく包容力もある、人として暖かい。そんなキミにハグをしているととても落ち着くし、少し上を見ればキミのかわいい顔が見られる。これは幸せだ。キミがとてもかわいいから。これは今僕が感じてる、一般的な意見だし。自信を持ちな。
と、そのとき彼が帰ってきた。先生に怒られ、とても気が落ちている様子だった。
僕は彼女に、行ってやりな。と背中を押してやった。彼女は彼のそばへ行き、彼をそっと抱き締めていた。
後日、彼らに会うと、とても仲良くしていた。ついに付き合い始めたようだ。僕は彼らを祝福し、自分の席へ着いた。彼らはずっと離れず、仲良く過ごすのだろう。だって彼も人としての暖かさを持っているから。
あれから数日後、知り合いの変な少女が家に来た。玄関に座っている。みんなみんな、恋人がいて羨ましく、寂しい様だ。僕は僕より小さい彼女を膝にのせ慰めてやった。が、不機嫌は治らなかった。
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