12人が本棚に入れています
本棚に追加
いやいやいやいや。
僕、本当に死んでいるの?
その保証は?
ほら、僕の心臓動いているよ??
どこかのキノコみたいに死んではいないと思うよ!?
「とりま映像うつすか~。」
面倒くさそうに言う、ゴエーモン。
指をぱちんと鳴らし、髪をかき上げる。(ちなみにこの動作はめっちゃセクシー)
すると、ゴエーモンの後ろに3D映像っぽい映像がうつされる。
「この映像にはね、君が前世に犯した罪が上映されるんだ。まずは、君が最も意識している、というか後悔している罪からだねぇ!」
僕の頬がひきつった。
背中に嫌な汗が流れる。
「あ、あのぉ、僕、そんな悪いことはぁ、してないと…」
「やかましい!見るぞ!!」
や、やばい!!
いま、僕が最も後悔していることは…。
口が裂けても言えない。
それが映像になるなんて…。
や、ヤバい。
ヤバすぎる!!!!!!!!!!!!
大変だ、どうしよう。
ぼ、僕の黒歴史がたくさん晒される!!
ピクピクと硬直する表情筋。
「お、映るぞ!さて、君はどんな罪を犯したのかな?」
ゴエーモンの、憎たらしい美しい顔。
その顔が、さらに僕を焦らせる。
「や、や、や…」
額から冷汗が噴き出す。
「やめてください―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
そして、無情にも映像は映し出される。
最初のコメントを投稿しよう!