12人が本棚に入れています
本棚に追加
「どうやってやるのだ、こうか!?」
「ほんとやめた方がいいです!!!」
ゴエーモンが映像を見ながら見様見真似で何かやり始める。
「やめてくださぁぁぁぁぁい!!!その秘伝の宝刀を納めてください!!」
他人の宝刀をこんな間近で見せられたことはない!
てか、デカ!!
怖い!!
閻魔大王の秘伝の宝刀、破壊力強い!!
「宝刀…?これは、宝刀なのか!?刀なのか!!」
そう言ってソレを振り回すゴエーモン。
僕は焦りを通り越して呆れ、しかも吐き気ももよおした。
「お願いです、やめてください!!」
「教えろと言うておるだろう!!」
ガコン!!!!
突然、玉座の間の床が開く。
「ぎゃああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
僕は、無力に、その穴に落ちてゆく。
「あっは。ごめーん宮下健太!!制限時間超えちゃった!!てへぺろ♪」
「てへぺろ♪じゃねえぇぇぇぇぇぇよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
「ふっざけんなぁぁぁぁ!!!」
「だいじょーぶ!!ちょっと地獄に行くだけだから。そんなにつらくないよ、多分w」
「笑うなぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
玉座の間と、ゴエーモンの美しい顔が遠ざかってゆく。
嘘だろぉぉぉぉぉ!!!
ゴエーモンのばかぁぁぁ!!!
聞いていない、聞いていないよぉ!!
地獄は行きたくないよぉ!!
その叫びも、落ちてゆく体には、無力に等しかった。
最初のコメントを投稿しよう!