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親友たちの目が鋭く光った。
「あ、他に好きな人がいるって意味じゃ‥‥」
ドクンッ‥‥今一瞬、彼の顔がよぎった‥‥
バカだな‥‥彼とはムリなのに‥‥
「大鷹、顔が赤いぞ?」
「確かに、白頬に朱が‥‥」
「ハッ! そそそそんな事ないッ!
本当に、しゅきな人なんていないって!」
「「ブフ、大鷹、焦り過ぎ」」
「ぐっ! か、帰るわ、うん、勉強しなきゃ」
授業料が安くなる特待生を維持しないと!
ワケわかんない事に関わってる場合じゃない。
小鳩君には明日断ろう。
と、現実を思い出し気持ちが決まった。
――のにっっ!
「別に告られたわけじゃないんだし、そう構えずに、軽い気持ちで行っといでよ」
「話題の図書館だしね。
話のネタになる、ぐらいの感じでいいんじゃね?」
‥‥二人は私の事情を知ってるから心配して言ってくれてる。
高二にもなって殆んど男子と関われない私の事を。
うぅ‥‥行くだけ行くか。
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