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驚き過ぎて聞き返してしまった。
「お腹鳴るのなんて、生理現象で、そんな責められる事じゃないと思う。
第一、ソレ、私じゃないし!」
いくら問題解くのに没頭してたって、自分のお腹が鳴ったら気付くよ?
「ホンット君って最低最悪!
お腹が鳴った方角にいたのは君と君の後ろのテーブルに座っていた少女だけ。
その彼女も、君の騒音に驚いて席を立って出て行ってしまったんだ!
本当に君って、迷惑な害虫だよ!」
お、落ち着け、私。
冷静さを失ったら負けだぞ!
深呼吸、深呼吸‥‥よし!
「その彼女のお腹が鳴ったんじゃない?
それで、もうお昼だしお腹が空いたから出てったんでしょ?」
本当はかなりムカついてる。
妙な冤罪かけられて、害虫、最低最悪呼ばわり。
だけど、カッとなったら負けだから、精一杯頑張ってる。
「‥‥ハッ、
いいかい、君の後ろに座っていたコは、美少女だったんだ!
君みたいな地味で残念な女子とは違ってね!」
「‥‥え?」
差別? 容姿で?
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