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「何、自覚無いの!?
はぁ~~~‥‥とにかくね、
そんな綺麗な女の子がお腹鳴らすなんて考えられない!
つまりさ、地味で残念な君の仕業で間違いないんだよ!」
‥‥疲れた。
もう、こんなバカと話し合うの、無理。
「帰るね。
チケット、ありがとう。
それじゃ‥‥」
限界を迎えた私はそう言って踵を返し‥‥痛ッ!?
小鳩君に腕を掴まれている!?
や‥‥やだッ!
やだやだやだッ!!
恐いっ!!
腕を強く掴まれているという事実と痛み。
私はパニックになってしまった。
「やだッ放してよ! 放してッ!」
必死に振り払おうともがくけど、小鳩君は腕を掴む力をさらに強める。
私は痛みと恐怖でもうワケが分からない。
「泣けば許してもらえると思ってるんだ?
女らしい魅力の欠片も無いクセに、女のズルいところだけ発揮するとか。
やっぱりママの言う通り、母子家庭の子なんてダメなんだね!」
ハッ‥‥な‥‥に!?
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