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ブラックトースト
「解っているのよ。この愛と正義の使者、セクシー忍者お蘭には。甲賀忍者と文化省の悪企みなど」
「た、悪企み……?」何を言っているんだ。
「フッフフ」
クラスのみんなもニヤニヤして聞いている。
「そうよ。『いい箱』に何か国家機密が隠されているのよ。間違いないのじゃ」
「え、国家機密が……?」
途端にクラスじゅうがざわめいた。
「きっと、『いい箱』の中に甲賀忍者が密かに国家の命運を左右するモノを隠したのじゃ」
「いやいや、『いい箱』と言うのは語呂が良いからつけられただけですよ」
「いいえ、きっと闇の暗黒武器商人、ブラックトーストから贈答された如何わしいモノが入っているのね」
「ブラックトーストって、焦げたパンじゃないか。そんなワケないだろう。どこの間抜けな武器商人ですか」
「解ったわ。間違いなくこの『いい箱』は、時の権力者が甲賀忍者を使って受験生を惑わすために画策したのじゃ」
「いやいや、そんなことはないよ」
「いい箱には何やら、袖の下のような賄賂が隠されているのよ」
「無茶クチャ言うな。おバカさんなのか」
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