セクシー忍者

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セクシー忍者

「フフゥン、どっちだって構わないわ。ヒマなら背中に日焼け止めクリームを塗ってくださるかしら。(ジイ)や?」  上から目線で命じてきた。ボクのことを執事だとでも思っているのだろう。 「ぬウゥ、ヒマなワケがないだろう。今は社会科の授業中なんだぞ。なにをやっているんだ?」  ボクも生徒たちの手前、威厳を保たねばならない。 「ンうゥ、なにって決まってるでしょう。見てわからないの」 「えッ?」  ボクはお蘭の恰好を見て驚きを隠せない。  見るものを圧倒するグラマラスなプロポーションで、とても小学生とは思えない。  顔は幼くベビーフェイスだが、グラビアアイドルみたいにダイナマイトボディだ。  鮮やかなショッキングピンクの水着からこぼれそうな巨乳が眩しい。 「避暑地で(くつろ)いでいるんじゃないの。さァ日焼け止めクリームを塗るのよ」 「どこが避暑地だよ。ここは学校の教室だ」  だがボクの忠告など無視し、お蘭はゴロンとうつ伏せになった。 「良いから、とっととお塗りなさい」  お蘭はボクへ命じると、シミひとつない真っ白な背中をこっちへ向けた。 「なにを言ってるんですか。どこのセレブなお嬢様ですかァ。パ○ス・ヒルトンか!」 「お黙り。お蘭は美白を売りにしたセクシー忍者なのよ」 「ぬウゥ、ふざけるな。授業中なんだぞ。こんなビーチパラソルを立てて、どこのプライベートビーチだと思っているんだ」  「ああァら、パパと行ったバハマのプライベートビーチよりも格段にレベルが下がるわ」  お蘭は不満げに(あた)りを見回した。  他の生徒たちはあ然として見ている。 「当たり前だろう。ここは小学校の教室だ。南国のリゾート地じゃないんだからな」  なにを考えているのだろう。このセクシー忍者お蘭は。
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