続・勇敢なる冒険者たち

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続・勇敢なる冒険者たち

 日がすっかり暮れた頃、私たちは目的地近くの麓にいた。  ただでさえ寒いこの時節、夜になると益々冷えて動きがとりづらくなる。けれど、仄かに温もりを感じるここ一帯は、まだマシな方かもしれない。  行く手には、気が遠くなる程の高木が そびえていた。 「よし、登るぞ」 「じいちゃん、気をつけて」 「おぉ、君も後からついて来い」  勢い良く飛びついたはいいが、すぐに滑り落ちてしまった。  兎に角つるつるしていて とても登りにくい。苦心しながら何度か挑戦しているうちに、段々とコツがつかめてくる。  私たちは、只管(ひたすら) 上を目指して登り続けた。  魔力というほどのものではないが、我らは いざとなれば空を舞うことも出来る。だが、どこから敵がやってくるか分からない今、目立つ行為は極力避けたいものだ。
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