春の告白

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「わたし、はるのこと好き」 そう言って彼女が屈託なく笑った。 (俺のこと、そんな風に思ってくれてたんだ・・・) 俺の名前は"春吉(はるよし)"、友人たちには"はる"と呼ばれることが多い。 俺は勢い込んで頷いた。 「お、俺もっ」 「一緒だね」 彼女が嬉しそうに、なお一層目を細めた。 (か、かわいい・・・) 俺はたまらなくなって彼女を抱き寄せようと手を伸ばした。 「ほんっと、はるって気持ちいーよね~」 (ん?)
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