Live.1

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▶ GEME START―1 > player name:Yuppie_07 < それは、まさに驚天動地というか青天の霹靂だった……。とカッコつけて、思い浮かんだ四字熟語だか故事成語だかを並べてみたけど、実はその言葉の正確な意味はうる覚えだ。 まぁとにかく俺にとっては、とてつもなく驚くべき案件が起きたのは紛れもない事実で、それは学校が冬休みに入って数日後の夜に起きた。  俺の名前は一ノ瀬結人。都内の美術系専門学校で、デザインを勉強中の21歳。趣味はゲーム。付け加えるなら、実況動画を観るのも好き。その影響って訳じゃないけど、俺も配信活動をしている……ただの学生配信者さ。という、某アニメに出てくる主人公みたいな自己紹介でした。  それはさておき……その驚愕の案件が起きた日。その日はいつも通りに朝起きて、いつもの様に朝食を作って、今日が終業式だという弟の蓮を見送って、洗濯をしながら、アホみたいに出された課題を少しづつ進めていた。  そうそう……うちの両親は、現在アメリカにいる。父親が海外赴任する事に決まった時、俺は高2で蓮は受験を控えた中3だった。俺も蓮も一緒に行くつもりはなく、唯一ノリノリだった母親だけが同行した。 「お父さんと離れるなんて嫌だし、海外生活に憧れてたのよねぇ~」と、多感な年頃の子供達を前に、母親はそう言い放った。俺が「誰が家事やるんだよ」と言うと、母親は「この機会だから家事も料理も出来る様になりなさい」と、あっけらかんと言った。挙句の果てには「何かあったら縁人(ユカリ)くんか凪沙ちゃんに言えば大丈夫よ」と、今度は近所に住む従兄姉の名前を出してきた。 「自由過ぎる」と、当の従兄であるゆか兄に愚痴ると「え、今更?」と、逆に驚かれた。確かにうちの両親は昔から、自由奔放なトコがあった。俺と蓮に対しても、自分達のやりたい事を尊重してくれた。良い意味での放任主義ってやつだ。  なんなら、愚痴った相手……ゆか兄も自由人だったし、その妹で従妹の凪沙も自由人……その2人の両親に至っては、自由人を極めた様な人達だった。 「一緒に行かんのやったら、自分達でやらなアカンのは、考えんでも解るやろ。それが嫌なんやったら一緒に行くか、ハウスキーパーでも雇って貰えや」 「どっちも嫌」と言うと、ゆか兄は「ほな頑張りや」と俺の頭をポンポンとした。 「慣れるまでは、ゆか兄達に迷惑掛けたり、甘えちゃうと思うけど……」 「そんなん気にしんでええ。甘えられるうちに甘えとき。それに、結人は飲み込みが早いから、すぐ慣れるやろ」 「それはどうだろ?」  そんな会話をしてから早数年……。 家事に関しては、早い段階でマスターした。母親譲りのキレイ好きが、活かされたのかも知れない。潔癖とか几帳面という訳じゃないけど、ある程度はキレイで片付いていないと落ち着かない。 炊事に関しては多分、人並みには出来る様になったと思いたい。ただ俺もまだ学生だから、出来る日もあれば出来ない日もある訳で……そういう時はスーパーで総菜を買って済ませたり、テイクアウトで済ませる事も多い。 忙しくて時間に追われるとテンパって、鍋やフライパンを焦がしたり、分量を間違えて失敗する事も多い。それでも、蓮に作らせるよりはマシな気がしなくもない。 (アイツ、お菓子作りは「プロか?」ってくらい、美味しいもの作れんのに、なんで料理はダメなんだろうな?)と思ったけど、俺にもそういうトコがある事に気付いた。 (何年もやってんのに、動画編集だけは上手くならないんだよな……なんでだろ?) きっと蓮も俺もやれば出来るんだろうけど、時間に余裕がない所為か、なかなか上手くならないんだと思う。まぁ、料理に関してだけの話であって、俺の動画編集はもう上達の余地はなさそうだけど。 (あ〜でも、こういう長期休みは、家の事がゆっくり出来るからいいよな~。いつもはバタバタしてて、どっか手抜きしちゃうしな〜、ってこれ男子学生が思う事か?)  そう思いながら何気なく時計を見ると、とっくに昼を過ぎていた。慌ててノートパソコンを閉じて、洗濯物を干し終わると、昼食のカップラーメンを食べる。 ラーメンを食べながら、この後のスケジュールを再確認してると、蓮から電話が掛かって来た。 『あ、兄さん?僕だよ~』 「おぉ~、可愛い弟、愛しの蓮きゅん。どうした?」 『朝言い忘れた事があったから電話した』 「何かな~?」 『今日この後、怜のトコに行くんだけど、夜は縁人兄さんの家にお邪魔するから、ご飯要らないです』 「ゆか兄の家で?」 『勉強みて欲しいって言ったら"ほな晩メシも食うてきや~"って言われたんだよ』 「それ、ゆか兄の真似か?似てないけど」そう言って笑うと、蓮は『言われた事を復唱しただけだよ』と、スマホ越しでも解る拗ね方をした。 「あ~、解った解った。怜も一緒?」 『もちろん。あ、その後は怜を送ってから帰るから、ちょっと遅くなるかも』 「りょ~かい」と言うと、少しだけ蓮の愚痴を聴いてから電話を切った。 (わざわざゆか兄に勉強教えて貰う程、成績悪くないだろ……でも、医大に入るにはめちゃくちゃ頭良くないと無理なんだっけ?)  蓮は昔から、勉強も運動も出来てまさに優秀。人当たりも良い所為か、女子からのウケも良くて、毎年バレンタインには、紙袋をいっぱいにしてチョコを持って帰って来てる。  でも、それを鼻に掛けたりしないからか、男友達も普通に多い。まさに、絵に描いた様な優等生だ。 (これで料理まで完璧に出来る様になったら……スパダリ王子様じゃん!王道だけど、スパダリは良い……うん。俺はそんなスパダリ攻めにめちゃくちゃ溺愛されたい!)  そんな妄想をしつつも(でも、世の中そんな甘くないんだよなぁ)と、冷めた自分が現実を叩きつけてくる。 蓮には内緒にしてるけど、俺は腐男子……そしてゲイ。多分だけどゲイ……なんだと思う。確信が持てないのは、女性が苦手だからっていう理由と、同性に向ける感情が、恋愛感情なのか憧れなのかが曖昧だから。 あ~、女性が苦手だから男性が……って訳でもない。性別問わず、苦手な人はいる。全ての男性が恋愛対象になる訳じゃないし、可愛い女の子を普通に可愛いと思う事だってある。学校では男女問わず、仲の良い奴等はいるし、遊びに行く事もたまにある。 だからそういう事も含めると、自分が本当にゲイなのか解らなくなる。 (解らないのは気持ち悪いけど、考えてもわからない……。そんな事より、配信前の景気付けにはちさんの動画観てテンション上げよ~)と、再びノーパソを開くと、お気に入りリストの中から、特にお気に入りの動画を観た。 そんなこんなで夜になって、絶賛生配信中── 「あ"~クソ、もう少しだったのに~!え、面白いからいい?待って、俺はカッコいいトコ見て欲しいの~!またそうやって「可愛い」って……いや、可愛さも大事なんだろうけど、う~ん……複雑な男心」 (あ、もうこんな時間か)と、そろそろ配信を終わらせようとした時、一通のDMが届いた。俺は(生配信中に……後でいいや)と、そのDMを既読する事もなく最後のコーナーに切り替えた。 「じゃあ最後に、恒例の『質問に答えます!』始めるね~」 それから30分が経って、生配信を無事に終わらせた。 (疲れた……今日の質問めっちゃ疲れた。まぁ、そうだよな。クリスマスが4日後にあるんだから、そのテの質問が圧倒的に多いよな) 世間は相も変わらず、クリスマスだと浮かれている。カップルもそうだが、ぼっち同士が集まってのクリスマス会。一方で、社会人は忘年会だとか年末調整だとかで騒がしい。 質問にも答えたが、俺には恋人というべきパートナーがいない。その前に、愛すべき弟……蓮の誕生日も兼ねて、毎年恒例の誕生日&クリスマスを家でやっているから、友達に誘われた"ぼっちクリスマス会"には参加しない。 (そもそも25日は推して推しまくってる……大尊敬してやまない、大好きなはちさんの生配信があるんだよ!あ"ぁ"……クリスマスに推しの生配信……最高か!) はちさんは今や、押しも押されぬ売れっ子VTuberだ。とにかくゲームは上手いし、話しも上手い。でも……たまに、何故かゲーム音+テロップのみで配信してる。最初は不思議だったけど、編集が抜群に上手い所為か、それはそれで面白いから、見ていて飽きない。 ゲームだけでなく、気紛れ雑談生配信もしてるんだけど、ゲーム動画での声も普通にイケボなんだけど、雑談ではゲームをやっていないからか、ただでさえイケボなのにちょっと気怠げでめっちゃくちゃエロい。 ゲームが上手いというのと、イケボで面白いというのもあるからか、女性ファンも男性ファンも多くて、どちらからもかなりの人気がある。 はい、オタク特有の熱弁になりました。そんなはちさんを推し始めて早数年……。そうです、両親と共にアメリカに行かなかったのも、はちさんの配信が観れなくなる可能性が高かったからです。下心丸出しです、すいません。 俺が配信する様になったのも、はちさんに憧れて。とういうのは半分冗談で、まぁ最初は友達と始めたんだけど、これが意外と好評だったから、調子に乗って色々やってたら、割りと人気が出てきてちょっと嬉しかった。 でもその友達は高校卒業と共に、配信を辞めてしまった。その後は一人でも続けた。友達のファンだった人達の一部は離れてしまったけど、結構な人達が残って応援してくれたから、ここまで頑張ってこれた。ファンの皆さん、本当にありがとう!と、誰も聴いてないのに言ってみた。 最近では配信の収入もそこそこあったりして、好きな事をやってる分、普通にバイトするより断然楽しい。ただ忙しいと、なかなか思い通りにはいかない事もある。それでも頑張って続けていられるのは、やっぱり……はちさんの存在が大きいと思う。 前はどのジャンル、どの界隈を見ても"夢女子"とか"夢男子"とか"リアコ"とか「ぅわ〜引くわ」等と、馬鹿にはしてないけど、引くには引いてた。それこそ「俺のファンには存在しないで欲しい」と、思うくらいには。 実際それで、どこから嗅ぎ付けたのか、とあるファンにストーカー紛いの事をされた挙げ句、SNSでそういう虚言だか妄言を言い始めたので、ゆか兄に相談して何とか丸く収めて貰った。 そんなゆか兄も昔から度々、男女問わずストーカーやら、なんやらに付き纏われてたりするので、ゆか兄の引き籠もり度に拍車が掛かってしまった。 (ゆか兄なら、自分で何とかしそうなのに……まぁ、前提として"人と関わりたくない"んだから仕方ないか。でも、凪沙や俺達兄弟の事になると、途端に人が変わるから怖い) 俺は手元のマウスを動かしながら、蓮と怜用に今日の配信分を、PCのプライベートファイルへと移動させようとして、思い出した。 「あ、そういえば……」と呟いて、忘れていたDMを見る事にした。 (生配信中なのになんで送ってくるかな。あ、でも……あの時は確か、最後のコーナーに移ろうとしていた時だった。ある意味、タイミングは良かったんだよな……て、事は配信を観てた人かな?) この世界でそこそこ人気も出てきたお陰で、そこそこ人気の配信者さん達から、コラボ企画を持ち掛けられたりする様にもなった。だからこの時は(誰だろ?コラボ企画の話かな?)と、暢気に考えてメールのアイコンをクリックした。 そして俺は「えっ?!」と言ったまま、帰宅した蓮に声を掛けられるまでフリーズしていた。 「……さん、兄さん?ちょっと、兄さん!どうしたの?大丈夫?」 「あ、蓮……お帰り……」 「何かあったの?」 「ソレハ、ボクニモ、ワカラナイ……。ナノデ、ボクハモウ、ネマス……オヤスミナサイ」 「え、ちょっと兄さん?!本当に大丈夫?!」 「ダイジョウブ……」 俺はたったさっき見たDMで、完全に脳内がパニックになってしまった。 「まぁ、いいけど。明日は怜が来るんだからね?忘れないでよ。じゃあ、おやすみなさい」 蓮の言葉もどこか遠くから聴こえてくる様で、俺は思わず(俺……もしかして突然、異世界へ迷い込んだ?それとも配信途中から、寝てたのかな?)と、アホな事を思いながら布団にくるまった。そして"夢なら目が覚めれば現実世界に戻ってるハズだ"と、自分に言い聞かせて目を閉じた。 でもまぁ、そんな事はあるハズもなく、普通に朝はやって来て、あまり眠れなかった俺は、半分ボーっとしつつも、朝食を作りに下のキッチンへと向かった。 (人間の本能って凄いな。あんま寝れなくてフラフラなのに普通に腹は減るし、その為にこうしてちゃんと朝食作ってるんだから) 「兄さん、おはよう。起きて大丈夫?」 「え?何が?」 「いや、昨夜の兄さん絶対どっか変だったから。え゙っ、ちょっと、大変!隈が出来てるよ!」 「あの、蓮くん……ちょっと声が大きい。そして寝不足の目にイケメンオーラ……目が潰れる」 「兄さんの方がイケメンだよ!それより、今日の朝食は僕が作るから、座って待っ──」 「いや、料理は俺がやるからお前が座ってろ」と、速攻で蓮の言葉を遮った。 「も〜、僕だって少しは出来るよ?」 そう言って拗ねた蓮は、小さい頃のままって感じがした。その顔を見て俺は、昨夜見たDMは(やっぱ夢だよな……)と思った。 だって!DMの送り主がまさか!まさか天下のKrone芸能プロダクションだなんて……誰が信じる?! Krone芸能プロダクションと言えば!俺の推しである、はちさんが、男性VTuber第一号として所属しているプロダクション!今人気のVTuberの3割が所属している大手! そもそもKrone芸能プロダクションは、今や超大人気俳優の本條青葉を筆頭に、大物から若手まで幅広く、数々の人気俳優や声優、アイドル等を多く排出しているかなり、大手の芸能プロダクション。 (そんな所から、俺みたいなそこそこ人気があるだけの、一介のVTuberにDMなんて……うん。アレはきっとフィッシング詐欺とかの類だな。調子に乗ってURL押さなくて良かった) と思ったけど、リンクを押さなかったのは単に固まってたからだ。蓮に声を掛けられても、夢かなんかだと思ってそのまま布団にくるまっただけ。 (だって信じられる訳ないじゃん?!) 「兄さん、本当に大丈夫なの?寝不足ならご飯食べた後、怜が来るまで寝てなよ」 「あ〜マジで蓮は良い子。優しいし、紳士だし……何よりスパダ──あ、うん。カッコいい!」 (あっぶな……蓮の前でウッカリ腐男子発言するトコだった)と思った時、インターホンが鳴った。 「こんな早くから誰だ?」 「僕が出るから、兄さんはご飯作って待ってて」と言って、玄関へと向かった。それを見て、俺は朝食作りの続きに取り掛かった。 すると突然、背後から「おはようさん」とゆか兄の声が耳元で聴こえて、思わず「ひゃっ」と変な声が出た。 「あははっ……相変わらず耳弱いなぁ」と、笑いながらゆか兄は言ったかと思うと、俺の顔をまじまじと見て「なるほど」と、一人で勝手に納得した。 (な、何が……てか、俺が耳弱いの知ってて!)とムカついてきた。 「ゆか兄がこんな朝早くからなんて珍しいね!」と、若干キレ気味で言うと、ゆか兄は特に気にする事もなく、普通に話し始めた。 「あ〜、何となく散歩したなって、何とな〜く歩いとったんやけど、そろそろ帰ろか思おた時に、ついでやし帰りに寄ってみよ思おてな」 「どうせ原稿に詰まったんだろ?」と、今度は嫌味を言ったが、やっぱりスルーされて普通に話し始めた。 「せやから、気分転換したなったんやろ」 「もしかして縁人兄さんも寝てないの?」 「いや実は昨日、蓮達が帰った後な……気付いたら寝落ちしとって、起きたら朝の5時やったんや。せやから寝てない訳ちゃうで」 (そんな時間に寝落ちって何?ホントどんな生活してんだ)と呆れてしまった。 「今更だけど、睡眠は凄く大事なんだよ。縁人兄さんもちゃんと寝てね?あ、兄さんもだよ!」 「医者の卵の言う事は違うなぁ。ん?確かに珍しく結人の目の下に隈が出来とるな。なんや寝てないんか?」 「寝たのか寝てないのか曖昧なんだよ」 「それを俗に"眠りが浅い"言うんやで?結人は色白美人やから余計、目立つんやろな」 「男に美人は失礼だろ〜」と、もう言い返す気力もなく、普通に言い返した。 「兄さんそんな事ないよ。それにその発言は一歩間違えたらヘイト発言だからね。兄さんもいい加減、灯里先生や縁人兄さんみたいに、笑って受け流せる様になりなよ」 「アカリセンセイ?誰やそれ」 「怜がお世話になってる病院の先生。あっ、兄さんや縁人兄さんとは違うベクトルで美人」 蓮が俺とゆか兄を交互に見ながら、灯里先生を褒めた。蓮が家族や怜以外の誰かを褒めるとは……多分、怜の影響だろうなと思った。 因みに俺は、名前は知ってるけど会った事はない。でも蓮と怜の話を聴いてると、男性だけど綺麗な人なんだろう、って事は解った。しかも、とても面倒見のいい人らしい。実際に仕事の合間の時間には、2人の勉強もみてくれるらしい。蓮に至ってはお菓子作りも教わってると聴いた。 最初こそ2人がやたら懐くのが珍しいとは思ったけど、2人の話を聴いてるうちに、会った事もない俺まで、その灯里先生とやらは、きっと信用出来る人なんだろうな……と、思えてきたんだから不思議。 「俺は美人ちゃうやろ。まぁ、結人は美人やけどな。けど、そないな美人さんなら、お目に掛かってみたいもんやなぁ」 「オッサンか。それにその先生には、カッコいいイケメンのパートナーがいるんだから、変な気起こすなよ?」 「ふふふっ……心配しなくても、縁人兄さんがわざわざ会いに行く訳ないでしょ」 「まぁ、言われてみればそうだよな〜。引き籠もりのコミュ障だもんな」と言って笑うと、ゆか兄が「結人」と、急に声のトーンを落として、俺を呼んだかと思ったら突然、急所に痛みが走って、俺はそのまま気を失った。 「よし、落ちたな。これで夕方までぐっすりやろ」 「縁人兄さん遣り過ぎじゃ……」 「これでも加減はしたで。ほんじゃあ、ベッドに寝かせてくるわ。蓮は結人が作ってくれたご飯でも食べて待っとき」 「は〜い」 まさか2人がグルだったとは思ってもみなかった……。
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