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Live.2
▶ GEME START―1 > player name:Yuppie_07 <
そして──
気付いたら部屋は真っ暗で、慌てて枕元にあったスマホで時間を見ると、もうすぐで18時になる所だった。
「あ〜クソ、やられた……」と、思わず呟いた。
ゆか兄は昔からそういう人だった。相手の出方を見るでもなく、最初から全てお見通しって感じで、常に相手の先手を取る。
因みに、ゆか兄は小説家の立花紫。たま〜に、名義を変えて脚本だかシナリオだかなんだかの仕事もしているらしい……俺には脚本とシナリオの違いが解らないけど。
後は友達のYouTuberさん達とこれまた名義を変えて、ゲーム配信に参加したり、妹の凪沙と一緒にゲーム配信をしたりしている。
(あぁ見えてゲーオタなんだよな〜。それに、悔しいけどめちゃくちゃ上手い。めっちゃ頭良いし、料理も出来るし……ゆか兄こそ、ハイスペ……まさにスパダリじゃん!)
そんな事を考えながら、俺は手に持ったスマホのLINEを見た。すると、蓮から『縁人兄さんが夕飯を作ってくれるって!だから兄さんも起きたら来てね!来ないと一週間、口きかないからね!』と書いてあった。
「はぁ〜仕方ない。久し振りにゆか兄のご飯食べるか」と言って支度をすると、ゆか兄の家へと向かった。
「お邪魔しま〜す」と玄関先で声を掛けて、奥のリビングに向かうと、蓮と怜が「兄さんおはよう」「お、おはようございます」と口を揃えて言った。
「あ、にぃに〜、結人来たよ〜」と今度は、キッチンから出て来た凪沙が、キッチンに向かって大きな声で言う。
「あれ?ナギ、居たの?珍しくない?莉夏さんは?」と言うと「今日はオフなんだよ。莉夏は爆睡してるから、怜くんとゲームしてた〜」と笑った。
「いやそこは、ゆか兄の手伝いしろよ」
「ボクは接客係で〜す」と、蓮と怜の方へと歩いて行った。
凪沙はゆか兄の妹で従妹のボクっ娘。歳上だけど呼び捨てにしてる。凪沙は俳優業の傍ら、イラストレーターの仕事もしていて、ゆか兄や友達とゲーム配信もしている。
凪沙と入れ替わりにキッチンに入って行くと、ゆか兄が「おはようさん」と、声を掛けてきた。
つられて「おはよう」と呟いた後、俺は「ゆか兄はナギの事、甘やかし過ぎじゃね?」と続けた。
「そうか?普通やろ?せやけどまぁ、こうして久し振りに一緒にメシ食えるいうたら、やっぱり嬉しいやんか」
「で、こんなに作ったの?」
「ちょお気分が乗ってもおてな……。残ったら持って帰りや」と言ったゆか兄の顔は、いつもより優しく見えた。
(俺も大概、蓮には甘いブラコンだけど、ゆか兄もこう見えてかなりのシスコンだからな~)
「どないしたん?」
「何か手伝うよ」
「ほな、こっちの盛り付け頼むわ」
「うん」というと、手を洗って皿に料理を盛り付け始めた。
「よう寝れたか?」
「まぁ、誰かさんに落とされたんで……」
「ふはっ……。けど、あぁでもせんとお前の事やから、寝ぇへんやろ?」
軽く笑いながらそう言ったゆか兄の顔は、やっぱり優しく見えた。
「そんなに嬉しい?」
「そらそうやろ」
「ゆか兄、今めっちゃ機嫌良いでしょ?」
「そう見えとるんなら、そうなんやろな。やっぱり、久し振りに皆でメシ食えるんは嬉しいからなぁ」
(いつもは飄々としてて、無表情で、何考えてんのか解り難いけど、こういう時って意外と顔に出るんだな)
「なんや、ニヤニヤしよって……気持ち悪い」
「え、顔に出てた?」
「お前達はすぐ、顔や態度に出るからなぁ」
「でも今日のゆか兄も、かなり顔に出てるよ」
「そうか。ほな、そんなレア顔見れて、結人は得したなぁ」
「自分で言う?」と言って、俺は可笑しくなって笑った。
料理が出来て、皆で賑やかに夕食を食べた。その後、ゲームが苦手な蓮を除いた4人で、軽くゲームをして帰宅する事になった。
ゆか兄じゃないけど、久し振りに皆でこんなに騒いで、盛り上がったのは楽しかった。 家までの短い距離の間も、俺達のテンションは上がったままだったくらいには。
「楽しかったね~。怜は楽しかった?」
「うん!だってだって、いつもは勉強を教えて貰ってるだけなのにだよ?まさか、あの"Nagiさん"と!あの"ゆかっちさん"と!一緒にゲーム出来たんだから、嬉しかったし楽しかったよ~。あわわ……つ、ついくせでっ、は、はんねでよんじ、よんじゃった」
「怜、落ち着けって。誰も何も言わないけど、この辺の奴らは大抵、知ってるから大丈夫だよ」
「そうそう、安心していいよ。でも、兄さんは嫌がるけど」
「んな事より、ゆか兄のご飯はやっぱ美味しかったな~」
「昨日のご飯も美味しかったけど、今日のご飯も凄く美味しかったです!」
いつになく怜がはしゃいでる。よっぽど楽しかったんだろうなってのが、凄く伝わってくる。
「あ、そうだ、結人さん。昨日の配信、残しておいてくれました?」
「2人の為に残してあるよ~」
「僕も兄さんの見たい、見た〜い」
「2人共ハシャギ過ぎだろ……。内容はいつもと大して変わんないのに」と、ちょっと呆れ気味に言うと、怜が興奮して捲し立てる。
「何言ってるんですか!推しの配信はいつだって貴重なんですよ!今までだったら迷わずリアタイしてたのに……」
そう言って落ち込む怜を、蓮が慰めるように言う。
「でも、受験が終わればいつも通りだよ。あと少しだから頑張ろう?本條さんも、灯里先生も、関谷先生も野崎さんも、皆が応援してくれてるんだしさ」
「うん……そうだね。ボク頑張る!」
「はいはい。じゃあ頑張ってる2人に、ご褒美として鑑賞会しますか」と言って、ノーパソからケーブルをTVに繋いで、昨日のアーカイブ動画のスタートを押した。
あ~そういえば、怜の紹介を忘れてた。
怜は元々、俺の動画を観ていてくれたリスナーで、本人曰く初期からのファンらしい。だけど、俺の下手な動画編集を見兼ねてか、最初はDMでアドバイスをくれていた。
なのに教えて貰った通りにやっても、なかなか上達しない事に、俺自身が諦めて、怜に頼み込んで手伝って貰っていたのが、今では俺専属の編集担当者みたいになってしまった。
そして怜は今では蓮のパートナーでもある。俺の動画編集を手伝いに来ていた怜に、堅物の蓮が一目惚れをして、押せ押せでいったら……上手い事くっついた。
そもそも怜は生粋のIT民で、ネットやら何やらに凄く詳しい。それもひとえに、Krone芸能プロダクションきっての人気俳優『本條青葉』の超絶大ファンで、ネットを活用して追っ掛け……ほぼ、ストーカーみたいな事をしていたから。
そんな怜に、どんな因果かは知らないけど、運命の神様がイタズラをした。本條青葉のストーカー……もとい、追っ掛けという立ち位置から、破天荒な出来事が起きて、紆余曲折の末に、半年前くらいからクローネで、裏方みたいなバイトをする事になったのだ。
通院していた病院を今の病院に変えたのも、その関係があったから。そこでまた怜は色々な人達に出会い、少しづつだけど、前に歩き出した。その一つが高校受験。
本来なら蓮と同い年の怜は、蓮と同じように、春になったら高校を卒業する歳だ。でも高校に通っていなかった怜は、この先の将来の為にと、勧められるままIT関連の専門学校を受験する事になった。
まぁ、最低でも高卒の資格はあった方がいいと思うし、何より、怜の得意分野に磨きがかかる。その上、試験さえ受ければ色んな資格も取れるから、誰も反対しなかった。寧ろ、周りの皆はこぞって応援している。
(怜の境遇に同情する訳でもなく、皆がごく普通に……当たり前のように、怜に寄り添ってくれてるのは、兄的な立場からすれば、有難い事だよな~。その分、蓮の心配も増えたみたいだけど。まぁ、この2人なら大丈夫だろうな)
「あはは……ゆっぴ〜さん、いつもこの辺で殺られるんですよね。ここ苦手ですか?」
「怜、プライベートでその名前で呼ぶなって〜」
「あわわ、す、すいません、つい……」
「も〜いい加減、兄さんも諦めたら?どうせ誰も言い振らしたりしないって」
「そうだけど~、でも何か恥ずいんだよ。それに、また変なのに付き纏われても困るし」
照れたのはガチ。それに付け加えて、過去の一件が思い出されて、何とも複雑な気持ちになった。
「確かにそうだけど、そうなったらまた、縁人兄さんに頼めば何とかなるでしょ?」
「そうかも知んないけど、あんまり心配掛けたり、迷惑になるような事はしたくないんだよな~」
蓮の言う通り、ゆか兄に話せば何とかしてくれるのは解ってる。でもいつまでもゆか兄頼みってのも、なんだか気が引ける。ゆか兄は、そんな事は一々気にしないだろうけど。
「じゃあ……いっその事、どこかの事務所に入るとかはどうですか?それなら少しは対策も取ってくれそうですけど?」
「そうでもないみたいなんだよな~。余程の事がない限り、ほぼ自己責任ってところも多いみたいだし……って、そういえば!昨日の配信途中で、変なDMが来てさ……絶対、詐欺だと思うんだけど……ちょっと見て欲しいんだよね。特に怜には」
「え、ボクですか?」
「おう、怜ならこれが詐欺か本物か解るハズだから」と言って、2人にも見えるようにPCのモニターの位置をズラした。
「これ、見出しがそのままKrone芸能プロダクションになってますね。う~ん、これがデフォなのかはちょっと解らないですけど……あ、待ってくださいね……」と言って、怜は自分のノーパソを、カバンから取り出した。
そして、凄い勢いでカタカタやっていたかと思ったら、突然大きな声で興奮しながら言った。
「結人さん!こ、これ、本物です!ほ、本條さんの事務所、Krone芸能プロダクションのものです!」
「え?」
「兄さん、凄い!そんな大手からスカウトされるなんて、さすが兄さん!」
俺は、怜が言った事が上手く処理出来ずに呆気に取られていた。すると怜が、モニターの一箇所を指さしながら話し出した。
「ほらこの差出人のアドレスのここ、偽物だと……(高速詠唱中)……となるんですけど、これはここが……(高速詠唱中)……なので、このDMは本物です!」
怜が頑張って説明してくれてるんだろうけど、俺は怜の言いたい事の半分以上……つまり、殆どが解らなかった。
それは隣にいた蓮も同じなんだろうけど、俺よりは理解出来たみたいで、怜に「へぇ……一見すると解らないけど、確かにこうして見比べると、違うって事は判るね」と言った。
(はいはい、どうせ俺はバカですよ。俺の脳ミソの半分は蓮が持って行ったんだ~!って、え……本物……?)
「えっ、本物?!」
「兄さん。ここでバイトしてる怜が言ってるんだから、このDMは間違いなく本物なんだよ」
怜がそう言うのだから、蓮の言う通り、このDMは本物で間違いない……のだろうとは思った。でも、2人からどんなにそう言われても"信じられない"と、いう気持ちが大きい。
だって俺くらいのレベルの配信者なんて、それこそ……そこそこいる。たまに噂で「誰々がどこそこの事務所に入った」とか「オーディション落ちた〜」なんて話を、全く聴かない訳じゃないし……クローネには、はちさんが所属してて……てな感じで、完全に頭の中がパニック状態。
(いや、待って……クローネって確か、俳優、声優、アイドルにタレント等のオーディションは、年に一回しか行わないって聴いたことある)
それを怜に言うと「ボクもその辺は詳しくないんですけど」と前置きをして、話を続けた。
「それは本当です。俳優さんや声優さん、他の部門でもオーディションは行われてるみたいですけど、合格率はかなり低くて、合格者が出ない事もあるらしいです。でもその、低い確率から合格した人達の殆どは、人気が出て一躍有名人になるって話は、聴いた事あります。多分ですけど、スカウトしてるんじゃないかって噂です。で、そのスカウトしてきた人達の方が、何故か凄く人気になる事が多いって聴きました。だから、オーディションよりスカウトに力を入れてるんじゃないかって……えと、この話は芸能界の裏事情に詳しい人から聴いたので、信憑性はかなり高いと思います」
それが本当ならクローネのスカウトマンは、かなりの目利きの持ち主なんだろう。そうだとしたら尚更、俺に声が掛かった理由が解らない。
(あれ?そもそもクローネって……)
「クローネのV部門ってオーディション開催した事、一回もなかったと思うんだけど?」
「あ、言われてみればないですね……なんでだろ?」と言って、怜は首を傾げた。さすがの怜も、そこまでは知らないらしい。
「なのに所属している配信者は皆、超がつく程の有名人ばっかりなんだよな~」
「へぇ~、そうなんだ。そんなに有名な配信者さんなら、僕でも知ってるかな?」
「そりゃあ、いるとは思う。でも、こういうのに興味ない人には、通用しないと思うけどな」
(そう思うと、やっぱり疑問しか出てこないんだけど?)と思いながら、何気なく怜を見て(もしかして……)と気付いた事があった。
「怜、変な事訊くけどさ。えっと……本條青葉のマネージャーとか絡んでないよな?」
「野崎さんが?それはないと思います。だって野崎さんは基本的に、本條さん専属です。確かにそれ以外の仕事もしてるみたいですけど、それは多分……Vは関係ないと思いますよ。それに野崎さんから、配信者さんや、動画の話しは聴いた事ないです。結人さんの事も訊かれた事も、結人さんの話をした事もないです」
「僕もたまに野崎さんに会うけど、兄さんの事を訊かれた事はないよ」
2人が嘘を言っているようには見えない。それなら、そのマネージャーが絡んでるって事もなさそうだ。
(大体、そんな大手からスカウトを受けて……うん。ぶっちゃけ、めちゃくちゃ嬉しい!けど、でも何だろうこの……なんとも言えない気持ち……)
そんな俺を尻目に「結人さん!これで憧れのはちさんに、一歩近づけますね!」と、無邪気に喜ぶ怜。
「あぁ~、うん……」
そんな歯切れの悪い言い方で誤魔化すと、まじまじとDMを読んだ。すると、面接の後に簡単な撮影があると書かれている。
(あ~、その撮影ってのがオーディションみたいなものなのかな?)と思った。
「この、撮影って何するんだろ?そもそも、Vのオーディションって何やるんだ?」
「言われてみれば、何やるんですかね?声出しとか、セリフを読むとか……?」
「怜、それは俳優さんとかじゃないの?」と誰しもが思う事を、蓮が真面目な顔で言うのが面白かった。
「あ、そっか……一般的なイメージしか出てこなかった」
「兄さんの知り合いで仲の良い配信者さんに、オーディション事を訊いてみたら?」
「それ訊いたら絶対、弄られそうだからヤダな~」
(まぁ、皆悪い人達じゃないし、訊けば教えてくれるだろうけどさ……今回は相手がクローネだから、なんか余計話ずらいな〜)
配信をやってる人達の大半は、やっぱり「100万人突破したい」とか「盾欲しい」などと言う。具体的に「あそこの事務所に入りたい」と言う人もいる。
(例えば……俺が、クローネのオーディションを受ける事は伏せた上で、さり気なくVのオーディションって何するの?って訊けば、ちゃんと教えてくれる人もいると思うけど、その後で根掘り葉掘り訊かれそう……あ〜、なんか想像しただけで気が滅入るな)
「でももし、本当に兄さんがオーディション合格して、クローネからデビューする事になっても、同じように弄られるんじゃないのかな?」
「蓮の言う通り、それは多分きっとあると思います。もしかしたら、今まで仲良くしてくれてた配信者さん達から、え、えっと……ないとは思いますけど。も、もしかしたら……妬まれたり、嫌がらせされたりするかも知れないですよね……」
そう言って怜は凄く悲しそうな顔をして、テンションを下げてしまった。それは多分、怜が中学生の時にイジメを受けていた過去があるからだと思った。だからきっと、それを思い出してしまったのかも知れない。
「えっと、怜?俺はそんな事、気にしないって言うか……だからえっと、その……」と、怜に対してなんて声を掛けていいのか解らず、言葉を詰まらせてしまった。
「でっ、でも、ぼ、ボクは、そんなアンチ達から、本條さんも、結人さんも守りますからね!」
俺の心配を他所に、怜は鼻息荒く力強くそう言い切った。その勢いに押されて「え、あ、うん……あざっす」と、間抜けな返事をしてしまった。
「僕も怜と兄さんの事、何があっても守るからね」と、蓮まで言い出した。
「う、うん……なんだか頼もしいな、はは……」
(あれ?話がおかしな方向に行ってない?えっと、なんの話ししてたんだっけ?)
そんな事を考えながら時計を見ると、日付が変わろうとしていた。
「あっ、やばっ、もうこんな時間じゃん。俺そろそろ、部屋戻って課題進めるわ」と、持ってきたPCやら何やらを片付け始めた。
「じゃあ、僕達も部屋行こうか」
「うん」
「いかがわしい事すんなよ~」
蓮の言葉に、俺が茶化すようにそう言うと、2人が「しないよ!」「し、しません!」と、同時に大きな声で言った。
真っ赤な顔をして言う2人が、可愛いやら面白いやらで、俺は笑いながら「そんじゃあ、おやすみ~」と言って、荷物を持つと自分の部屋へと向かった。
(アンチねぇ……怜には、気にしないって言ったけど、全く気にしない訳じゃないんだよな〜。だからって、それを気にして自分のスタンスを変えるのは違う気がするってだけ。それに、俺だって好きになれない配信者さんはいる。だから、そんな事を言い出したら、ぶっちゃけキリがないんだよ……)
そう、数字も事務所なんかのブランドも大事。このテの世界は芸能界と一緒で、それが全てと言っても過言じゃないとは思う。勿論そんな後ろ盾がなくても、純粋に数字を取ってる、人気のある人達もいるけどね。
でも多分……それだけじゃないから、本條青葉も、はちさんも、それぞれの世界で長年、カースト上位に君臨しているんだと思う。でもその"それだけじゃない"っていうのが、俺には何なのか全く解らない。
(まぁ、そんな事より課題進めないと、ガチでやばい……。蓮の誕生日も明後日だから、段取りとか考えないとダメだし。とりあえずこの案件に関しては、返信は一ヶ月以内って書いてあったし……後回しでいいな)
あんなに驚天動地だと騒いでいたにも関わらず、キャパオーバーになった俺は、ディスクトップのPCを立ち上げつつ、タブレットを開いて無心で課題制作を始めた。
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