2話

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2話

僕は学校にいた。辺りを見回すがやはり友達はいない。小学生の時は、1人の時が多かったので、1人は慣れているがやはり1人というのは寂しいものである。 僕は『中学ではたくさんの友達を作るぞ』。と。静かに心に決めて、入学式が行われる体育館へ足を進めるのだった。  入学式というのは実に長い。 今絶賛入学式が行われている。校長先生が喋り始めて20分ほどたったのだろうか。校長先生は入学生への歓迎の言葉やこの学校の方針について長々と話している。歓迎の言葉を貰うのはうれしいことのだが、ずっと椅子に座っているので足が痛い。実際前の席のいかにも運動できますよと言っているような雰囲気を出している男も足がぶるぶるしている。 僕は思った。『校長先生は、これから3年間の中学校生活があるけど、色んなことがある。 嬉しいことや楽しいことまたはその逆に大変なことや辛いこともある。でも、今日みたいに30分近く椅子に座らさせられるよりかは楽だぞ。頑張れよ』。と。言いたいのかもしれない。なんてしょうもないことを考えていたら校長先生の話はやっとこと幕を下ろした。
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