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7話
アラームと共に僕は深い眠りから目覚めた。
今日はネットで知り合った友達と遊びに行く日だ。
僕は身支度をして集合場所である駅前に向かったのだった。
駅前に着いた。
今日は休日なので、駅前は多くの人で溢れかえっている。
僕は沢山の人に困惑してながら、友達がどこにいるのか辺りを見渡していた。
〜そのときだった〜
「アスカくんですか?」と後ろから優しくて、どこか聞き馴染みのある声がした。
「そうです。」といい後ろを振り返った。
そこには見覚えのある顔があった。
優しい顔立ちに、優雅な立ち振る舞い、そして風に吹かれてなびく美しい銀髪。
そうそこにいたのは、凛花だった。
「もしかして凛さんが凛花?」と僕は驚いた声で聞いた。
「そうだけど、アスカくんって飛鳥だったの!」と彼女も驚いているようだ。
驚いた。まさか、ネットをやり始めて最初にできた友達が、今僕が恋している女性だったなんて。
きっと凛花も驚いているだろう。
でも僕たちはふと笑い声が溢れていた。
「奇跡だね。」と数十秒笑い合った後、凛花はそう呟いた。
「私たち赤い糸で結ばれているのかもね。」
「きっとそうだよ。」と僕は言った。
すると凛花が「なんかめっちゃうれしそうな顔してるけど、どうかしたの。」と聞いてきた。
『凛花と赤い糸で結ばれているなんて言われたらうれしくてつい顔に出てしまった。』なんていえないよな。と考えていると。
凛花が「もしかして今日のために髪を切ってきたのバレちゃった。」と言ってきた。
『いやそうなの!!全く気が付かなかった。
でもよく見れば、前髪が少し短くなっているよな気がする。
結局僕は「そうだよ。毎日見えるから気がついたわ。」といいはぐらかしました。
そして、凛花の顔が少し赤くなったのは秘密にしておきます。
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