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それからというもの、彼女は会っても苦しそうに見えた。
何でもないと言っていたけれど、簡単に見破れたよ。
やはりお父さんの身体の事を考えると別れた方が良いと思うというのが彼女の本心だった。
まだやれると思ったぼくは反論してしまった。
彼女は泣くばかりで、今となれば、可哀想な事をしてしまったと思うけれど、あの時はぼくも必死だったんだ。
でもそれから間もなく彼女から長文の手紙が届いてぼくたちは別れた。
「ごめんなさい」の言葉が何回も何回も書いてあった。
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