301のナミエちゃん

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次の日、コーヒーショップに立ち寄り、対して興味もない時事ニュースを携帯からチェックしたり、前日に残された彼女の電話番号に電話をかけてみたい衝動に駆られて親指を宙でぐるぐる回していたら、 「昨日はどうもありがとうございました」 と、声をかけられた。 ナミエちゃんだった。今日もなかなか攻めた格好をしている。 俺は家を出た瞬間から指輪は外す。妻の陽子と出かける時は日焼けの跡が付かないようにSPF80の日焼け止めを指に擦り込んでいる。 そんな出会いから進展していき、ナミエちゃんとデートを重ねた。
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