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見かねたクォンさんが声を掛ける。
「小泉さんも出てください」
「私は支社長から任されて。なのに何故この様な扱いを?お客様だって、これからの仕事に繋がる方々なのに。あんな失礼な事をしたら、日本での仕事は無くなりますよ。そうならない為に私達、日本支社があるんじゃないですか。日本には日本のやり方があるんです。何故それが分からないんですか?」
「そのままの言葉をお返ししますよ」
「え?」
「貴方は本国のやり方を無視しています。それは分かっていますか?」
「ですから、日本には日本のやり方が」
「だとしても、容認出来ません。彼らのみならずAGEのアーティストは本国のやり方で活動します。さぁ、もう部屋から出て行ってください。小泉さんはこの部屋に不要です」
ぎゃー、私だったら、あんな事言われたら立ち直れないわ。
しかも、クォンさん、リアを睨みつけ、最後に私まで睨まれた。
小泉さんは、そのまま部屋を出て行ったけど、マジで強靭な心臓の持ち主だ。
マジでコワイわ。
自分より上の人間を睨みつけるだなんで、命知らずだな。
「真木さん、連絡ありがとうございました。助かりましたよ」
「いえ、お疲れ様です」
「マキオンニ、腕大丈夫?」
リアが私に駆け寄り、腕を擦ってくれた。
リアマジで可愛い。
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