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雑誌の撮影が終わり、各自私服に着替え、バスに乗り込んだ。 普段、一緒に外出しないスタッフ達も一緒に移動。 バスと乗用車に分乗し、牧場を目指す。 彼らはいつもの様にバスの後部座席周辺に固まって座っている。 スタッフ達は少しだけ浮足立ち、それが微笑ましい。 仕事だけど、息抜きになるもんね。 メンバー達は、何も不思議がらず、いつもの移動時間と同じように各々好きな事をして過ごしていた。 「皆さんにお知らせです」 カメラを回しているスタッフがメンバーに声を掛けた。 「そろそろ目的地に到着します。これからバカンスを楽しんでください」 「「「「「「「えっ?!」」」」」」」 綺麗に揃う声。 「牧場でリフレッシュしてください」 「やったー」 「マジ?」 「お休み?」 「遊べるの?」 「ホントに?」 サプライズは成功みたい。 全然疑って無かったみたい。 スタッフのテンションが高い事にも気づいていなかったらしい。 とは言え、カメラは密着したままだし、本当にフリータイムかと言うとそうでもないんだけどね。 バスを降りた一行は、牧場の中に入り、まずは食事をする事になった。 牧場ならではの新鮮な肉を使ったバーベキュー。 彼らは彼らだけでテーブルを囲み驚く程の量を平らげていく。 私とサヨもスタッフ達と美味しくバーベキューを頂いた。
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