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カメラが回っていても、回っていなくっても彼らは変わらない。 そこに尊敬するし、同情もしてしまう。 「すみません」 「はい?」 「真木さんですよね?」 「はい」 高校生くらいの女の子が4人、私の後にいた。 「日本語、わかりますか?」 「大丈夫ですよ。どうしました?」 「父が声掛けて来いって。私の父ここのオーナーなんです」 「あー、栗山さんの娘さんですね」 「はい!」 牧場に入り、クォンさんに同行し、オーナーとスタッフの方々に挨拶をした。 その際、娘が友達と来るから、出来たらHeavenと写真を撮りたいと言われていたんだよね。 私に声を掛けて貰えればと言っといたんだ。 「写真ですね。ちょっと待ってて下さい」 私は、マネージャー長に聞きに行くと、彼らのとこに連れて行って良いと言われた。 彼女達を連れて、彼らのテーブルに向かった。 若いって、凄いパワーだよね。 全身から喜びが溢れている。 「ねぇ、写真お願い出来る?ここのオーナーの娘さん達なの。皆のファンで。彼女達のお陰で牧場バカンスが実現したからね」 「いーよー、皆で撮る?」 「きゃー、本物だよ!死んじゃう」 「まじむり、直視できない!」 「生声!しかも日本語!」 女の子達は、彼らを前に発狂寸前だった。
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