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「クォンさん、帰り道ですけど良いトコがありますよ」
「ドコですか?」
「みなさんが行きたがっていたコンビニです。近くに少し大きめな店舗があるようなので」
「それは喜びます」
これは、牧場に来る道すがらに見つけた。
大きな駐車場がある。
停まっている車はトラックばかりだったから、普通のコンビニよりも一般客が少なく空いているかもしれない。
薄暗くなるまで、牧場を楽しんだ一行は、お礼とばかりに、お土産ショップで、大量の買い物をしていた。
明日帰国予定だからか、チーズやバター等、腐りやすい物まで買っていた。
各自ホテルで冷蔵庫に入れるんだって。
そして、バスはコンビニに到着する。
「コンビニ?いいの?」
ルンルンで店に入って行く姿には、笑ってしまった。
しかも、メンバーのみならず、スタッフもみんなルンルンだった。
コンビニに初めて入る人もいるらしい。
一様にカゴを持ち、片っ端からカゴへインしていく。
「ココのコンビニ、品切れになりそうだね」
「売上に貢献し過ぎて、逆に迷惑かもね」
結果、バカみたいな量を買い込み、コンビニ店員は、苦笑いを通り越し真顔で商品を袋に詰めていた。
バスの中では、早速商品を取り出し、お菓子の試食会。
そして、車内はいつの間にか、寝息しか聞こえない、いつもの光景となった。
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