僕が私で、私が僕で

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 彼とは、何度か食事に行った。彼といると、現実から目を背けて、癒しの空間が広がった。彼と、もっと一緒にいたい。そう思いながら、それはいけないことのように感じていた。 「もし……迷惑じゃなければ、僕と付き合ってもらえませんか?」  月の綺麗な夜の公園で、告白された。付き合うということは、ただ綺麗なだけではいられない。いくら見た目が優男と言えども、彼も男性だ。いつか、私の身体を求めたがるだろう。それは、どうしてもできない。でも、彼のことは好きなのだ。 「はい……よろしくお願いします」  彼に大きな隠し事をしたまま、告白を受け入れてしまった。
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