陰キャ術師、陽キャと仲良くなる。

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まぁ端的に言うと、僕は普通の人には見えないものが見えて、更にその子たちと関わる力を持っている…っていうことです。 でも別に、羨ましがられるような力じゃないんだ。 そもそも、人ならざるモノと関わるのって命懸けだしさ。 修行は異常に厳しいし、死ぬんじゃないかってこともあったし。 こんな力を持って生まれたせいで、沢山のトラウマも抱えてる。何で僕だけなのって、一族を恨んだことだってある。 お役目がいつ入るかわからないから、友達と遊ぶ約束も、部活もしたことがない。失うものの方がきっと圧倒的に多い。 だけど、僕は術師を続けてる。失うものが多いけれど、その分、他の誰かが落としたものを拾って、届けることが出来るから。 それが、きっとこの力を持って生まれた僕の役割だから。 ――なんて、重い話は置いといて。 人付き合いというものに関わることが極端に少なかった幼少期を過ごした僕は、軽度のコミュ障を患った。 つまり、ぼっち陰キャ街道を突っ走ってるって訳だ。
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