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朋美の頭は追いつかなかった。
凪が、死んだ…?
朋美は訳もわからないまま家へ帰った。思いっきりドアを開けて「お母さん…!」と言うと、そこには今にも泣き出しそうな母の姿があり、これが事実なのだとようやく察した。
朋美は母に抱きつくと、大粒の涙を溢しながら泣いた。嘘であってほしいと思うのに、信じてないと思いたいのに、朋美のそんな気持ちに逆らうように、涙は次々と溢れ出た。
あの凪が、昨日まで一緒にいたあの凪が死んでしまうなんて。
その日の夜、朋美はベットの中で一日中泣き続けた。
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