ーーただ、感じて

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「乳首、凄いたってるよ」 「い、言わなくていいです……あっ……」  じわじわ乳房全体に快楽が充満しはじめる。穂乃果を見下ろしながら玲司は既に滾り雄の瞳で穂乃果の膨らみを眺めていた。  玲司の手が背中に回ってきたので思わず背を浮かせてしまったがゆえに呆気なくブラジャーのホックが外されてしまったのだ。上半身を抱き寄せられ起きあがると半分まで脱がされていたパジャマと下着をスルリと取られ肌を覆うものが無くなってしまった。 「あ……」  玲司は自身の服を剥ぐように脱ぎ、穂乃果を後ろから抱きしめた。なんの隔てもない、肌と肌がぴったりと密着し、そこから温かさがじわじわと広がってくる。背中越しに聞こえる玲司の鼓動がドクドクと穂乃果の肌にダイレクトに届いてきた。はぁと艶めいた溜息が穂乃果の肩にかかる。熱い。 (玲司さんの心臓の音が凄い。緊張……してるわけないか) 「穂乃果、顔を後ろに向けて」  耳元で囁かれゆっくりと顔を後ろに向けると真剣な瞳の玲司と目がかち合った。 「んっ……んっ、ん……」  唇を奪われ玲司の舌が入ってくる。歯列をなぞり、口蓋までも舌先で擦るように舐められた。こんなところが気持ちいいなんて、くすぐったいような、でも気持ちいい。息が苦しくなり口を離す。 「駄目だよ。まだ、足りない。もっと自分から僕に舌を絡めて」 「やっ――」 「やじゃないよ。だってほら、こんなにここを濡らしてる」  言葉を遮られ、玲司は既に潤んでいた蜜口を指でなぞった。
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