ララーベルの金色の旅路 ーThe Journey of the Golden Lala-Bell ー

　冒険好きだったサリーは迷いながらも喜んでこのミッションに志願しました。彼女は生まれつき羽の一部が欠けており上手く飛ぶことが出来ませんでした。その為、よく皆とは離れて別の遊びをすることが多かったのです。

　他のララーベル達は地球に行くミッションにとても興味がありましたが、中々勇気が出ませんでした。何故なら地球に行くという事は、ララーベルであることを諦め、人間として第二の人生を送らなければ行けなかったからです。

　サリーの母親は彼女が旅立つ最後の夜こう言いました。
「あなたの羽に生まれつき欠陥があるのはこのミッションに参加する運命があったからなの、光栄なことだから胸を張って行ってきなさい。」と涙ながらに彼女を送り出しました。

　彼女は旅立つ当日、翼を切り落とし、地球上で人間として生きていけるように学んだ魔法やそこでの生活の事も忘れて構わないという誓約書にサインをしました。 サリーはとても悲しかったですが、今から始まる冒険にワクワクしていて、この魅力的な新しい惑星、地球についてもっと知りたがっていました。