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更に月日が経ち、地球の文明、そしてテクノロジーの発展が急速に進んだ頃、サリーはカケルと3人の子供に囲まれとても幸せに暮らしていました。
もうこの星でサリーがネクタリーナからやって来たことは子供たちでさえも知りません。
サリーも随分、年を取りました。ネクタリーナでは自分が何歳だったのか知りませんでしたが、地球に来てからは20年という月日が流れ、サリーはこの星ではもう立派な大人の女性としていきています。
近頃、サリーは昔の記憶が曖昧になってきてしまいました。幼かった頃、自分はどこにいたのか。
母親や家族がどこにいるのか、思い出そうとしても上手く思い出せません。
ですが、彼女はよく黄金の木と蜂蜜のような甘いジュースの夢を見ました。そして空を見上げるたびに高い所へ飛んで行きたいという不思議な気分がよく彼女を襲いました。近頃、背中の上部がヒリヒリと痛むことも多く、お医者さんに相談しても何もないと言われるばかりで、悩んでいました。
よく自分は何か大切なことを忘れてしまっているのではないか?という気分に陥り、落ち込んだような気分になります。
ですが、彼女は愛する夫と子供たちと幸せに暮らし、新たな仕事も手に入れました。それは地球上で踊りを人間たちに教え、自分を表現する新しい方法を与えるということでした。踊りの喜びを他の人と分かち合い、それはそれはキレイな女性になりました。
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