最後の一枚

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 それから約一ヶ月。  この一ヶ月の間でも「綺麗なもの」をたくさん見つけたが、それでも大切なアルバムの最後の一枚を飾るには値しないような気がして、アルバムにはずっと空白が残っていた。 「あと3日、か……」  私はカレンダーを見て呟く。  彼の予言の一ヶ月まで、あと3日を残すのみとなった。あの時は笑い飛ばしたが、なんだかんだで予言は頭の片隅に残って私は微妙に意識していた。焦りは無いが、妙に気になる。 「そうだね。あと3日だよ」  彼がソファーに座ってくつろぎながら私の独り言に言葉を返した。 「え、あ、い、今、ふと思い出しただけよ!意識なんて、これっぽっちも、全然、全くしていなかったんだから!」  聞かれていたと思っていなかった私は、気恥ずかしくなって、まくしたてるように彼に話した。彼のやけに温かい視線も私の頬を赤くさせる。  いたたまれなくなった私は、逃げるように自分の部屋へと戻った。  部屋に入ってベッドに座り、枕を抱きしめる。  ──本当に、分からない!  私はモヤモヤとした気持ちを抱えながら、机に置かれたアルバムをぼんやりと視界に入れた。
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