42人が本棚に入れています
本棚に追加
/126ページ
真夜中の学校
友人がある私立大学の警備員をしていた時のこと。
昼間の警備では特に問題はないその場所。
しかしなぜか夜の警備で巡回している時。
ある場所に近付くと変な音がするという。
壁を叩くような籠ったようなその音。
不思議に思いその近くに行って確認しても何もいない。
夜の学校に何かいる方が問題なのだが物音だけで人のいる気配はない。
人間どころか小動物や虫すらいない。
友人は不思議に思ったが気味が悪くなってすぐに守衛室に戻った。
その日はそれ以上、
気味の悪いことは特に何も起きなかった。
それから何日か経った夜勤の日。
その日一緒になった同僚と例の不気味な音の話になった。
その同僚も霊感のある人で時々変な音を聞いていたという。
２階のトイレからどこかを叩くような音が聞こえてから
そこに行っても何もいないという。
音だけで姿は見えない。
特に危害を加えるわけではない。
しかしこの音を聞くのは霊感のある、その2人だけ。
巡回時間の問題なのか、
それとも霊感のある2人に何かを訴えているのか。
数年後。
その場所、トイレで盗撮をして逮捕された人が出た。
果たしてそれは霊に影響されたからなのか。
ただ魔が刺しただけなのか。
その逮捕された本人にも分からない。
最初のコメントを投稿しよう！