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桜並木公園
休日の昼下り、まだ肌寒い季節
薄ピンクの花びらが雅に舞い落ちる[桜並木公園]のベンチに座る男女
女は黒髪のショートヘアーに白いムートンの帽子が飾られている
そして幼さがある可愛らしいクリっとした大きな眼が印象的な顔立ちの子だ
その可愛らしさを強調するかのように首にはフワフワの白いムートンマフラー、そして白色のコート。
コートの袖と裾にはマフラーと同様のムートンが飾り付けられている
コートの裾からは若さの象徴と言わんばかりの生足がスラリと出ていて赤みがかった茶色のロングブーツが膝下10㎝まで包み込んでいた
そして手には缶コーヒーが両手で握られていて、ふーっと軽く息をかけコクリと一口飲む
「ん～・・・えへへ、温かい・・・♪」と可愛い笑顔でチラリと隣にいる男の顔を見上げる
男は前髪が眉にかかるぐらいの少し明るい茶色の髪で細身の黒縁メガネを掛けている
服装は黒いカシミアコートとタートルネックのシャツに白いセーターを着込み、コートと同じ黒いスリムスラックスが足を長く見せる
全体的にシックで真面目そうな雰囲気の服装だ
女の無邪気な笑顔とは対照的に大人びた落ち着きのある優しい笑顔の男
「まだ寒いから店の中の方がよかったんじゃないか？」
「そんな事ないよ。このぐらい寒い方がアキ君にこうやって甘えられるし」
そう言うとギュッとアキの左腕を抱きしめる
それに対しフフっと少し照れながら「コーヒー、溢すなよ」と優しく注意する
「うん、アキ君に開けてもらったコーヒーだもん、大事に溢さないで飲むね」
コクリとまた一口飲むとエヘヘとイタズラッ子のような表情でアキを見つめる
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