プロローグ

1/1
2853人が本棚に入れています
本棚に追加
/75ページ

プロローグ

変わるものと、変わらないものが世の中に存在するのなら、これは一生変わらないものに分類されるのだと、市ヶ谷未尋は思っていた。 あいつ、桐谷駿との関係。会社の同期で、良きライバルで、飲み友達。ずっとそうカテゴライズされていたのに……。 「市ヶ谷、俺を見ろ」 未尋は今、男の色気が滴る桐谷に組み敷かれている。 桐谷の筋張った手は未尋の浴衣の帯にかけられ、今にも解かんばかり。 まさかあの桐谷とこんなことになってしまうなんて……。
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!