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「やっぱりそうだったのかい…」
白ねこは何処か腑に落ちた顔で優しく見つめてくれて居たけど、私は後悔と懺悔が溢れ出した。
「お、お母さん、ごめ、ごめんなさい、わたし、わたしが…」
あの日、母の忠告を守って慎重に行動していたら…。
鶏肉を取られまいと暴れなければ…。
私がもっと上手に狩りが出来ていれば…。
「ごめんなさい」
人間に捕まった母は子どもの産めない体にされたという、何でそんな酷いことを…あのまま私が捕まっていたら、私がそうなるはずだった、母は私の身代わりとなったのだ。
いくら謝っても取り返しのつかない事に、どうしようもなくてまた「ごめんなさい」と口にした。
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