うちの子の親の話

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 晴れた満月の晩には、私のねぐらがある廃ビルの屋上に猫たちが集まってくる、その中には当然お母さんも居た、私は側にすり寄って喉をゴロゴロ鳴らす、二匹残った子ども達はもう随分大きくなったけど、集会に出るにはまだ早い、私は存分に母猫に甘えることが出来る。 「いつまでも甘えてんじゃないよ…」  そう言いながらも私の顔を丁寧に洗ってくれる、満月に照らされて、二匹の白ねこは仲良く寄り添っていた。
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