6人が本棚に入れています
本棚に追加
田村も心配だから、ここで帰ってと私は言ったけれど、大丈夫だからと言う。
と、私の背中に田村の着ていた上着が掛かる、、、素早く自転車を漕ぎ出しす田村。
田村「ノア、風邪ひく~」
ノア「は?! 今、ノアって呼んだ?」
田村は答えない。
ノア「まぁいっか…、田村が風邪ひいちゃう〰️!!」
田村「俺は大丈夫だから。 小原、着て」
私は田村の上着に袖を通し、自転車で田村の背中を追いかけた。
田村「(振り返り)似合うじゃん♪」
ノアと田村の自転車が横並びになる。
帰り道、田村は不思議なことを言い出した。
田村「やっぱ、夢で見た通りの道だな」
ノア「えぇ?! じゃあ私の家までの道わかるの?」
田村「多分、ここも曲がるよな?!」
と、田村は別れ道を全て正解した。
そして、砂利の駐車場まで来ると、田村が「ここ?」 と言ってきた。
家は砂利駐車場の下にあるから、初めて来た人は知っているはずがないのにな… ???
ノア「何か、すごいね、田村♪
夢で見たってよくこんなとこ覚えてたね(驚)」
田村「ああ、夢で別れ道は全部右に入ってって、小原が教えてくれたから」
ノア「私が?!」
田村「そう♪」
ノア「そっかぁ(笑) 田村 今日 ありがとうね!」
そう言いながら上着を返そうとすると、、、
田村「いーや、家まで着てて。
それに、たまたま通りがかっただけだから(笑)」
ノア「そっかぁ、じゃあ…、たまたま通りがかったのが、田村で良かった(笑) 」
田村も笑って、私も笑った…
ノア「あ、ちょっと待ってて」
田村「あー、俺もう帰るから~」
田村の声を聞かずにノアが走り出し、ノアの自転車だけが残る。
やや、困り顔の田村。
最初のコメントを投稿しよう!