夢から出たマコト

3/5
前へ
/8ページ
次へ
田村も心配だから、ここで帰ってと私は言ったけれど、大丈夫だからと言う。 と、私の背中に田村の着ていた上着が掛かる、、、素早く自転車を漕ぎ出しす田村。 田村「ノア、風邪ひく~」 ノア「は?! 今、ノアって呼んだ?」 田村は答えない。 ノア「まぁいっか…、田村が風邪ひいちゃう〰️!!」 田村「俺は大丈夫だから。 小原、着て」 私は田村の上着に袖を通し、自転車で田村の背中を追いかけた。 田村「(振り返り)似合うじゃん♪」 ノアと田村の自転車が横並びになる。 帰り道、田村は不思議なことを言い出した。 田村「やっぱ、夢で見た通りの道だな」 ノア「えぇ?! じゃあ私の家までの道わかるの?」 田村「多分、ここも曲がるよな?!」 と、田村は別れ道を全て正解した。 そして、砂利の駐車場まで来ると、田村が「ここ?」 と言ってきた。 家は砂利駐車場の下にあるから、初めて来た人は知っているはずがないのにな… ??? ノア「何か、すごいね、田村♪ 夢で見たってよくこんなとこ覚えてたね(驚)」 田村「ああ、夢で別れ道は全部右に入ってって、小原が教えてくれたから」 ノア「私が?!」 田村「そう♪」 ノア「そっかぁ(笑) 田村 今日 ありがとうね!」 そう言いながら上着を返そうとすると、、、 田村「いーや、家まで着てて。 それに、たまたま通りがかっただけだから(笑)」 ノア「そっかぁ、じゃあ…、たまたま通りがかったのが、田村で良かった(笑) 」 田村も笑って、私も笑った… ノア「あ、ちょっと待ってて」 田村「あー、俺もう帰るから~」 田村の声を聞かずにノアが走り出し、ノアの自転車だけが残る。 やや、困り顔の田村。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加