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ノア、息をきらしながら戻ってきた…
ノア「田村、これ着てって(笑)」
田村「はっ?!」
ノア「は?! じゃなくて田村がホント、風邪ひいちゃうから」
田村、戸惑いながらノアの差し出す上着に袖を通した。
ノア「良かったぁ、それお姉ちゃんに貰ったんだけど、私にはまだ大きくて(笑)」
田村「そっか 小原ありがとう! 」
ノア「あ、途中までこの山抜けるまで私が送るよ」
田村「いや、危ないからいいって」
ノア「この辺り、慣れてないと危ないよ(笑)」
そう言いながら自転車を漕ぎだすノア。
田村「危ないって?!」 聞きながら田村も自転車を漕ぎだす。
ノア「色々出るから(笑)」
田村「色々って?」
ノア「お化けとかはまだないんだけど、イタチとかタヌキとか、あ、後、イノシシとか(笑)」
田村「お前、すげぇ通学路通ってたんなぁ(驚)」
ノア「そっ(笑) すごいでしょう!」
そんな事を話しながら、国道まで出たところで田村を見送った。
帰り道、心配だったから家に着いたら電話してと田村に頼んだ。上着のポケットに私の家の番号のメモを入れた。。。
田村から本当に電話が来た♪
田村「あ、俺。 今、帰ったから」
ノア「あ、…おかえり♪ って、何かね(笑)」
田村「何が?!」
ノア「あ~、田村の声、初めて電話で聞くなぁと思って(笑)」
田村「だな(笑)」
ノア「それに同級生におかえり~♪なんて、なかなか言わないじゃん(笑)」
田村「…だな…」
ノア「あ、田村、今日、ホントッありがとうね(笑)」
田村「何度めだよ(笑)」
ノア「 だね…。 あのさ、田村ぁ」
田村「うーん?!」
ノア「今度またぁ、私の夢見れるかな?」
田村「さぁ、どうかな?!」
ノア「そっかぁ、田村ってさぁ、予知夢とかあるの?」
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