青春ぽいこと

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「いや、別に…」 「そっかー。ありがとう。浅井くん。」 なんだか新鮮だったな。 うん。クラスメイトで冴島以外話したの半年ぶりかもしれない。 いや、話したことさえもないかもしれない。 はあ…。 大きなため息が口からこぼれでる。 俺はモブだから。 主役にも、主役の友人にも、なんないからな! 「あっ!龍斗〜!」 「冴島」 「なんで冴島呼びなんだよ!昔は(りく)って呼んでくれたじゃんか!」 「バカっ!高校生にまでなって幼馴染名前呼びとかこっちが恥ずかしいわ!」 「えー。いいじゃんか。龍斗のその顔で『陸』とかかっこよくない?」 「かっこよくない!」 「えぇーーーー」 残念そうな顔をする冴島。 「それにしても龍斗。shiny boy 尊と仲良くならなくてよかったの?」 「シャイニーボーイってなんだよ⁉︎そして、無駄に発音がいい!」 「でっしょ〜。そんでshiny b「仲良くならないってお前はわかってんだろ!」 「つまんないの〜」 「いいだろ。つまんなくて。」 「龍斗の青春はあと一年ちょっとだよ〜。それでいいの〜?」 「いいんですっ!」 「えー」 「いいから構ってくんな!」 「そう言うくせに寂しがり屋じゃん」 「うっせー黙れ!」 「照れてるーwww」 「照れてない!」 俺には冴島だけでいい。 青春とかマジでどうでもいい。 目立って苦しむくらいならいっそ目立たない方がいい!
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