1.出会いと別れ

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「たまには一人の時間もいいかなーって」 「そうじゃなくて、俺に”さよなら”を言おうとしているだろ」 「あらー、よくわかったねー、ほんとに私のことを何でも知ってるんだ」 言葉とは裏腹、私、、たぶん引きつった顔をしている、なんでわかるんだろうって、 「どうして!」 「どうして? うーん、どうしてだろ、なんとなくかなー」 どこをどう探しても見つけられなかった、 彼を嫌いになる理由などない、ないものを見つけることなどできるわけがない。 「なんとなくで別れるのかよ」 そうだよね、そんな理由で別れるカップルなんて普通はいないね、、 「翔琉はいいじゃない、私と別れたら言い寄る女の子がたくさんいるよ」 周りの女の子は私たちの別離を息を潜めて待っている、もともと釣り合いが取れてないし、似合わないカップルだって陰口も叩かれている。 翔琉は気づかなかったかもしれない冷たい視線を、私はいつも感じていた。 そんな私を、翔琉はどこが気に入ったのか彼女にしてくれた。 「行くぞ!」 強引に私の腕を掴んで引きずるように教室を後にした、 「もう痛いって! 離して、、何処に行くの!」
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