氷の洞窟

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 最初に吹雪いていた雪は次第に落ち着き、襲ってくるモンスターも軽くいなしていく。  「今は落ち着いているようですね」  少女が呟く。  心の落ち着き具合で、洞窟は姿をかえるらしい。ちょっとした変化で形状が変わるのなら、落ち着いている様子の今のうちにどんどん進みたい。  「ゴールはどこなんだ?」  「中心部に(コア)があります。そこにはるかさんがおられます」  僕達は顔を見合わせる。  遥香の心の中に遥香が?一体どういうことなんだ?  遥香がいる、本当ならば喜ばしいことなのに、どうしてこんな不安になるのか、苦しく思うのか―。
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