115.甘くとろけるチョコレート ※R18エロ

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115.甘くとろけるチョコレート ※R18エロ

 ふわふわした高揚感に包まれ、夢見心地で甘美な口付けに酔いしれる。 「……ん……ちゅっ、はぁ……んっ、ちゅ、ちゅぅ……ん……ぁ、ダークぅ……」  不意に彼の唇が離されていくのが名残おしくて、無意識に甘えた声を出してしまう。  彼は熱い息を吐いて僕の耳を舐め、脳まで犯されてしまいそうな擦れた声で囁く。 「お前の全てを俺のものにする」 「んっ……っ、……うん」  彼の声音にゾクゾクして身震いしてしまう。だけど、僕は小さく頷き返した。  仰向けに寝そべる僕の脚を抱え上げて、彼は剛直の先を擦りつけてぬめりを伸ばしていく。  それから、ぬかるんでひくついた蜜孔へと当てがって、ゆっくりと僕の中に押し入ってくる。 「んっ、ああぁっ!?」  信じられない場所に凶器的な物が押し込まれるのだからと、苦痛を覚悟していた僕の想像は大きく裏切られた。  痛みなど一切なく、感じられたのは鮮烈な快楽だったのだ。 「っあ、ああぁっ! あっあああぁっ!!」  甘く痺れる激烈な快感が身体を駆け巡り、僕は嬌声を上げて仰け反った。  余りの衝撃に息を荒げて震えていると、彼は更にゆっくりと腰を押し進め、奥深くへと潜り込んでくる。 「ま、まって、まだっ……んむ! ……んん、んうんっ!!」  僕の口は彼の唇に塞がれ、静止を訴えようとした言葉は深い口付けに呑まれてしまう。 「んっ……はん、んあ……んっ、んんっ……んふ……んっ……」  腰を揺すり上げられ、僕の中が押し開かれていき、ついに彼の剛直がすべて埋まった。  唇を一度離して、彼は息も絶え絶えな僕を優しく撫でて、口付けの雨を降らせてついばむ。  そんな彼の甘さに溶かされて、僕は腕を回して甘え、とろとろにとろかされてしまう。 「はぁ、はぁ……ん……ダークぅ……」 「動くぞ……」  僕の呼吸が少し落ち着いたところで、彼は緩く動きだして律動を始める。  僕は強すぎる快楽に喘ぐことしかできなくなって、必死に彼にしがみついた。 「あ、あっ、あんっ! おく、ふかいの、だめぇ! あうっ、おかしく、なっちゃ、うぅ、んっ、あ、あん!」  質量を増して硬く膨れた剛直に内壁を押し開かれ、えぐられて奥深くをうがたれる。  過ぎた快楽の逃げ場がなくて、彼に助けを求めて縋りつくのに、律動は次第に早くなっていき、激しく腰を打ち付けられてしまう。 「や、あんっ、はげしっ、いの、らめ、らめぇ! あっ、あんっ、そこ、きもちっ、いの、やら、やらぁ! あひっ、ひん、ひあぁっ!」 「ハァ、こんなに絡み付いて離さないくせに、こんな蠱惑的な身体で煽っておいて、今更止めるなんて無理だ」  僕は堪らなくなって身悶え、腰をよじって快楽から逃げようとする。  だけど、僕の蜜孔はきゅうきゅうと彼の剛直を絞め付けて離さず、震えてしまうのだ。  彼は逃がすまいとして僕を強く抱きすくめ、より一層強く腰を打ち付けて最奥を犯しだす。 「ひやぁあっ! あっ、あっ、あんっ?! ひっ、いいっ、きもちいいの、きちゃう、な、なんか、きちゃうぅ! あっ、あっ、あんっ、あぁんっ!!」 「ハァ、もう駄目だ。我慢できない……中に、奥に出す!」  絞り取るように蠢いてしまう蜜孔の中、彼の剛直がビクンビクンと脈打ち、灼熱をほとばしらせた。 「くぅ! っん……ハァ!!」 「あっ、あぁん! ああっあああぁ!!」  熱い息を吐きながら、彼は尚も脈動する剛直で痙攣する内壁をうがち、最奥をこじ開けて灼熱を吐きかける。  僕も蜜孔を犯される刺激で体感したことのない高みに追い上げられ、彼の灼熱に弾かれて吐精せずに絶頂へ達した。 「ああっ、いく、いっちゃうぅっ! んあぁ、あああんっ!!」  彼の脈動と灼熱の放出はすごく長かった。  しばらくの間、剛直のコブが膨らんで蜜孔から抜けず、中が彼でいっぱいに満たされて灼熱で膨れていく感覚がたまらず、何度となく高みに達して絶頂から降りられなくなっていた。 「あっ、あっ、またいくぅっ! いぁ、いくの、とまんらいぃ、んあぁっ、ああっ!!」  やっと彼の放出が終わると、残滓を最奥に塗り込めるような動きで腰をゆすられ、彼は僕を強く抱きしめた。  力の入らない腕で僕も彼をやんわりと抱きしめ、彼と一つになれた高揚感と余韻に浸りながら呼吸を整える。 「あっ、はぁっ、はぁっ、はぁ、はぁ」 「ハァ、ハァ…………フラン」  呼びかけられて彼を見つめると、爛々と光る肉食獣の目が僕を獲物として見据えていた。 「まだ、食べ足りない」 「はぁ、はぁ、は――ぶひっ!?」  牙の覗く口でニヤリと彼は笑い、冷汗をかく僕の頬はベロンと舐められた。  中に入ったまま一向に硬さを失う気配のない剛直に慄く間もなく、律動が再開される。  ◆  くちゅん、ちゅぷ、ぴちゃぴちゃ、ぷちゅっ、ちゅぷ、くちゅっ、ちゅくちゅく  部屋中に水音と甘い嬌声が響き渡っている。 「……あ、あん……んっ、はぁん……あん、んぅ、ふっ……ふ、あぁん……」  僕はベッドの上で四つん這いになり、彼に後背から腰を抱えられて獣のような体勢で犯されていた。  最初の頃は手加減されていたのだと分かるほど、強い刺激に慣れてきた身体は容赦なく責め立てられている。 「も、そんな舐めちゃ、やぁん……そこばっか、弄っちゃ、だめぇ……きもち、いいの、も、やぁ、やぁん」  首筋や耳にねっとりと舌が這わされ、舐め上げられて、時折、牙を立てて甘噛されて食まれている。  胸の弄られすぎてぷっくりと膨れ赤く熟れた果実は、また摘ままれてこねられ軽く弾かれた。  吐精しすぎて芯を持たなくなった幼い蜜棒は、ゆるく揉みこまれてしだかれている。  身体中が吐き出した蜜液でドロドロになって、僕の蜜棒と蜜孔はぬちゅぬちゅくちゅくちゅといやらしい水音を立て続けていた。 「だぁーく、だぁ、くぅ……も、だめぇ、むり、むりだよぉ……あっ、あぁっ」  どれだけの時間をこうしていたのか、僕は肉体的にも精神的にもとうに限界だった。  獣人の中でも優秀な彼の体力を侮っていたかもしれない。  へとへとな僕はもういっそのこと早くとどめを刺して欲しいと思い、彼に縋り付く。 「だぁーくぅ、ごめん、ごめんなさい……んっ……もう、ゆるして、ゆるしてぇ……ん、んんっ」  振り向いて涙目で彼を見上げ、嬌声を抑えつつ懸命に腰をくねらせて懇願した。  彼は熱っぽい視線で僕を見下ろし、顔を寄せてしびれる低い声で囁きかける。 「フラン……そんな煽情的な仕草で媚びても、男の欲を搔き立てるだけだ……」  それから、抜かずにそのまま体位を変えられ、彼の膝の上に抱え上げられ、恥ずかしい体勢をとらされる。  いわゆる背面座位という体位で、膝裏を掴まれて大きく脚を開かされ、M字開脚にさせられてしまった。  恥ずかしくてわなないていると、彼は結合部を見やって、ぬるぬると濡れた下腹部に指を滑らせて僕に見せつける。 「ほら、見てみろ。俺をくわえ込んで、こんなに美味そうに食んでいる」  恐る恐る目を向けると、褐色の指が這わされた結合部は赤く充血し、ひくひくと蠢いていた。  白い肌に充血した蜜孔は口のようにも見え、彼の赤黒い剛直を奥深くまで頬張り、ひくついて食んでいるように見える。  淡い色の蜜棒から垂れた蜜液なのか結合部から溢れた愛液なのか分からないけど、とろけたクリームみたいな白濁が泡立って、ぬらぬらといやらしい光沢を放ち、二人の色彩の違う肌を彩っているのだ。  余りの淫靡な光景に思わず目を背ければ、こめかみに口付けられて、熱く甘い囁きが耳に吹き込まれる。 「お前の身体はまだ食べたりないと言っているようだぞ」  全身くまなく犯し尽くされそうな官能的な響きにゾクゾクと背筋が震え、食んだ剛直をきゅうきゅうと食い絞めてしまう。 「ひっ、あん……だ、だめ、もぅ、むり、らめぇ……こわい、こわいぃ……ぐす、ぐすん、ひっく」  強すぎる快感と延々終わらない快楽地獄に僕は怖じ気付いて、弱音を吐いて泣いてしまう。  音を上げて泣き出した僕を見て、彼は弱った顔をして優しく抱きしめ、宥めようとしてくれる。 「ああ、泣くな。フラン、俺が悪かった……初めてなのに酷だったな……すまなかった。許してくれ……」  大きな手が僕の頭を撫でて、よしよしと彼に甘やかされて慰められる。  優しく涙を吸われ口付けられ、愛おしむように抱きしめられては、愛情に飢えていて免疫などない僕はひとたまりもない。  こんな風にされては、何でも許してしまいそうになる。   「ぐす、ぐす……ふぅ、う、うん」 「一つ約束してくれれば、これで終わりにするから、フランがして欲しいことしかしないから、な?」  優しく抱きすくめられるのが心地良くて、身体を撫でられる緩い快楽に思考が働かなくなって、僕は夢現(ゆめうつつ)で彼に促されるまま頷き返してしまう。 「――――約束してくれ」 「あっ、あん……う、ん、うん」  彼にでろでろに甘やかされて、最後に僕が心地良く感じることだけをして、優しく優しく抱かれる。  甘々にとろかされて食べられた僕は力尽き、彼の腕の中で気を失うようにして、眠りに落ちていったのだった――――……。  ◆
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