すきゃまー(?)

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「よろしく。」 「えぇ、よろしく!」 のんきな奴だ。こんなんだから俺に騙されるんだよ。 今回は、二人で宝石豪商を騙そう、という計画だった。 だがもちろん、俺はその手柄を横取りするつもりである。 だから真のターゲットは共犯者――詐欺師――であるわけだ。 その名は―― 「改めまして、萩葉一です。たのしみですねぇ!!!」 まぁ、どうせ偽名なんだろうけど。 「では、今一度計画を詳しくご説明していただけますか?」 馴れ馴れしいヤツに大人な対応をしていく俺。 こんなやつと無駄な会話を交わしたくない。あくまでスマートに終わらせよう。そう心に誓う。 「ええ。 ―――喜んで。」 目の前の男の、ニマァっと上がった口角に、思わずひるむ。 こんなヤツだとは…と思いつつ、詐欺師だということを思い出す。 これくらいの顔をしてしまうほどに、狂っているんだ、俺たちは。
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