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「で…??? 価値はどんなもんだ?????」
様々な美術品や宝石が並ぶ、綺羅びやかな邸宅にて。
俺は、前のめりになりつつ専属宝石鑑定師に聞いた。
目の前には『紅玉葉』。
鑑定士が、手袋をした手で慎重に観察していく。
「えっと…ですね…」
「おぅおぅ!!!」
「あのー…。。。」
「なんだっ!!!」
「実は…。。。」
「あぁ!」
「大変申し上げにくいのですがこちらもはや宝石じゃありません!!!」
唐突に鑑定士の早口が炸裂した。
と、同時に困惑する俺。
「ん???」
「つまり…これ、ただのプラスチックが加工されたものです。」
「はぁっ!?!?!? なんでだよっ!? あんなにアイツが欲しがってたものなのに????」
「ご主人様ーっ!
お手紙を持ってきました!」
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